みなさん こんにちは。
登録販売者Navi の中村です。
いつもありがとうございます😊
ところで、みなさんご存知の通り、登録販売者試験の問題は厚生労働省から公表される「試験問題作成の手引き」を元に、各都道府県又はブロックの担当者が作成しています。
登録販売者試験問題は設問形式に違いはあっても、基本的に説明文を読んで、正誤の判断が正しく出来るかを試すものです。
説明文のパターンは主に
- 主語が入れ替っている(全く違うものの説明になっている)
- 数字が異なる(年齢や量など)
- 文章の一部が誤っている(真逆になっている)
などです。
ですので、各説明文のポイントになる部分をしっかりと覚えることが得点力アップに直結します。
そこで、こちらの解説ではそのポイントとなると部分を黒い太字にしています。
また「このような問題が出るかも?」という予想と注意点をポイントごとに添えています。
さらに、実際に各成分を配合している商品とそのサイトも併せて載せています。
この解説がみなさんの理解度=合格力アップのお役に立てれば幸いです。
また、みなさんの理解がより深まるように、この記事の内容をYouTubeチャンネル「登録販売者Navi」でも配信する予定ですので、是非、そちらもご活用ください😊
泌尿器系用薬
尿路消毒成分
ウワウルシ(ツツジ科のクマコケモモの葉を基原とする生薬)は、利尿作用のほかに、経口薬として服用した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示し、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられます。
☝️)ウワウルシ→クマコケモモ。
日本薬局方収載のウワウルシは、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるものに用いられます。
☝️)煎じて服む薬です。
利尿成分
- カゴソウ: シソ科のウツボグサの花穂を基原とする生薬で、日本薬局方収載のカゴソウは、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるものに用いられます。
- キササゲ: ノウゼンカズラ科のキササゲなどの果実を基原とする生薬
- サンキライ: ユリ科のSmilax glabra Roxburghの塊茎を基原とする生薬
- ソウハクヒ: クワ科のマグワの根皮を基原とする生薬(日本薬局方収載のキササゲ、サンキライ、ソウハクヒは、煎薬として尿量減少に用いられます)
- モクツウ: アケビ科のアケビ又はミツバアケビの蔓性の茎を、通例、横切りしたものを基原とする生薬
- ブクリョウ
☝️)このようにいくつかの成分がある場合、登録販売者試験出題パターンの「主語入れ替え」が、予想出来ます。
例えば、主語は「カゴソウ」で、説明文はをソウハクヒ」という感じですので、それぞれの特徴(黒い太字)をしっかりと覚えてください。
漢方処方製剤
牛車腎気丸

体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少し、むくみがあり、ときに口渇があるものの下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難。残尿感、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)軽い尿漏れに適すとされるが、胃腸が弱く、下痢しやすい人、のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人では、胃部不快感、腹痛、のぼせ、動悸などの副作用が現れやすいなど、不向きとされます。
まれに重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎を生じることが知られています。
八味地黄丸

体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿でときに口渇があるものの下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、痒み、排尿困難、夜間尿、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)、尿漏れに適すとされるが、胃腸の弱い人、下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢の副作用が現れるおそれがあるため使用を避ける必要があります。
また、のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人では、のぼせ、動悸などの副作用が現れやすいなど、不向きとされます。
六味丸

体力中等度以下で、疲れやすくて、尿量減少又は多尿ときに手足のほてり、口渇があるものの排尿困難、残尿、頻尿、むくみ、痒み、夜尿症、しびれに適すとされるが、胃腸が弱く、下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛、下痢などの副作用が現れやすいなど、不向きとされます。
猪苓湯

体力に関わらず使用出来、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされます。
竜胆瀉肝湯

体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ(おりもの)、頻尿に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、下痢などの副作用が現れやすいなど、不向きとされます。
構成生薬としてカンゾウを含むみます。
受診勧奨

残尿感や尿量減少は一時的な体調不良などによるもののほか、泌尿器系の疾患における自覚症状としても現れます。
例えば、膀胱炎や前立腺肥大などによっても、そうした症状が起こることがありますが、その場合、一般用医薬品によって対処することは適当ではありません。
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