【分かりやすさNo.1】登録販売者試験「腸の薬」解説!

登録販売者試験解説
この記事は約26分で読めます。

みなさん こんにちは😊

ところで、みなさんご存知の通り、登録販売者試験の問題は厚生労働省から公表される「試験問題作成の手引き」を元に、各都道府県又はブロックの担当者が作成しています。

登録販売者試験問題は設問形式に違いはあっても、基本的に説明文を読んで、正誤の判断が正しく出来るかを試すものです。

説明文のパターンは主に

  • 主語が入れ替っている(全く違うものの説明になっている)
  • 数字が異なる(年齢や量など)
  • 文章の一部が誤っている(真逆になっている)

などです。

ですので、各説明文のポイントになる部分をしっかりと覚えることが得点力アップに直結します。

そこで、こちらの解説ではそのポイントとなると部分を黒い太字にしています。

また「このような問題が出るかも?」という予想と注意点をポイントごとに添えています。

さらに、実際に各成分を配合している商品とそのサイトも併せて載せています。

この解説がみなさんの理解度=合格力アップのお役に立てれば幸いです。

また、みなさんの理解がより深まるように、この記事の内容をYouTubeチャンネル「登録販売者Navi」でも配信する予定ですので、是非、そちらもご活用ください😊

整腸薬・止瀉薬・瀉下薬腸の不調と薬が症状を抑える仕組み

小腸と大腸で栄養素や水分を吸収したり、蠕動運動によって内容物を先に送ります。

ヒトは腸における「消化」や「栄養成分や水分の吸収」が正常に行われなかったり、腸管の内容物を前へ送り出す蠕動運動に異常が生じると、便秘や軟便、下痢といった症状が現れます。

水分の吸収は大半が小腸で行われます。

大腸では腸内容物が糞便になる過程で、適切な水分量に調整されます。

☝️)「小腸」と「大腸」が逆になる文章が出るかも?

普通便がベストな水分量です。

糞便には

  1. 腸内細菌の活動によって生じる物質
  2. 腸内細菌自体
  3. 腸内細菌の死骸

が多く含まれていて、それらもこの便通や糞便のに影響を与えています。

☝️)①生じる物質 ②細菌自体 ③細菌の死骸の3つがあると覚えましょう。

腸の働きは自律神経系によりコントロールされています。

腸に異常を生じる要因は、腸の内容物によるものだけでなく、腸以外の病気が原因になる場合もあります。

例えば、急性の下痢が起こる要因は

  1. 体の冷え
  2. 消化不良
  3. 細菌やウイルスなどの消化器感染(食中毒など)
  4. 緊張や不安などの精神的なストレス

によるものがあります。

☝️)4つ全て覚えておきましょう!

一方、慢性の下痢は腸自体に原因がある可能性があります。

☝️)「急性」と「慢性」の主語を入れ替えた文章が出るかもしれません。

便秘の主な要因

便秘の主な要因としては、一過性の便秘の場合

  1. 環境の変化などのストレス(転職や引越し、旅先など)
  2. 医薬品の副作用

などがあります。

慢性の便秘の主な要因は

  • 加齢病気による腸の働きの低下
  • 便意を繰り返し我慢し続けることによる腸管の感受性の低下

などがあります。

☝️)ここでも、急性と一過性の主語が入れ替わる文章が出る可能性があります。

慢性便秘は弛緩性便秘とも言います。

また、これらの要因が重なり合って、便秘と下痢が繰り返す場合もあります。

整腸薬

腸内細菌のバランスで腸内環境を決まります。

整腸薬は

  1. 腸の調子や便通を整える(整腸)
  2. 腹部膨満感
  3. 軟便
  4. 便秘

に用いられることを目的としています。

☝️)上記の4つは暗記してください。

その配合成分としては、善玉菌を増やして、腸内細菌バランスを良くしたり、腸の活動(蠕動運動)促す成分が主として用いられています。

止瀉薬

止瀉薬は、下痢、食あたり、吐き下し、水あたり、下り腹、軟便などに用いられることを目的としています。

その配合成分としては、腸やその機能に直接働きかけるもののほか、腸内環境を整えて腸に対する悪影響を減らすものもあります。

瀉下薬

瀉下薬(下剤)の主な働き

瀉下薬(いわゆる下剤)は、便秘症状及び便秘に伴う肌荒れ、頭重、のぼせ、吹き出物、食欲不振、腹部膨満、腸内異常発酵、痔の症状の緩和、又は腸内容物の排除に用いられること(瀉下)を目的とする医薬品であり、その配合成分には

  1. 腸管を直接刺激するもの
  2. 腸内細菌の働きによって生成した物質が腸管を刺激するもの
  3. 糞便のかさや水分量を増すもの

などがあります。

☝️)3つまとめて覚えてください。

医薬部外品について

医薬部外品の例

整腸薬、瀉下薬では、医薬部外品として製造販売されている製品もありますが、それらは人体に対する作用が緩和なものとして、配合できる成分(瀉下薬については、糞便のかさ水分量を増すことにより作用する成分に限られています)や、その上限量が定められています。

また、効能・効果の範囲も限定されていて、下痢・便秘の繰り返しなどの場合における整腸については、医薬品にのみ認められています。

☝️)「医薬部外品にも認められている」などという引っかけ問題に気をつけましょう。

代表的な配合成分と主な副作用

整腸成分

腸内細菌のバランスを整えることを目的として

  1. ビフィズス菌
  2. アシドフィルス菌
  3. ラクトミン
  4. 乳酸菌
  5. 酪酸菌

などの生菌成分が用いられます。

☝️)上記5つはすべて覚えましょう!

また、整腸作用を期待して

  • ケツメイシ(マメ科のエビスグサ又はCassia tora Linnéの種子を基原とする生薬)
  • ゲンノショウコ(フウロソウ科のゲンノショウコの地上部分を基原とする生薬)
  • アセンヤク(アカネ科のUncaria gambir Roxburghの葉及び若枝から得た水製乾燥エキスを基原とする生薬)

などの生薬成分が配合されている場合もあります。

☝️)上記3つの文章の「主語を入れ変える」文章が出るかも知れませんので、それぞれの特徴をしっかりと覚えてください。

日本薬局方収載のケツメイシ、ゲンノショウコについては、煎薬として整腸(便通を整えます)、腹部膨満感などに用いられます。

☝️)「アセンヤクについては、煎薬〜」という引っかけ問題に注意!

トリメブチンマレイン酸塩

消化管(胃及び腸)の平滑筋に直接作用して、消化管の運動を調整する作用があるとされ、消化管運動が低下しているときは亢進的に、運動が亢進しているときは抑制的に働きます。

トリメブチンマレイン酸塩の働き

まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがあります。

肝臓病の診断を受けた人では、 使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきです。

☝️)「亢進的」と「抑制的」が逆になったり、「肝機能障害」を「腎機能障害」などに入れ変えたり、「腎臓病」を「糖尿病」など、他の病気に入れ変える文章が出るかもしれません!

止瀉成分

収斂成分

タンニン酸アルブミン配合。製品ブランドサイトはこちらから↑

腸粘膜のタンパク質と結合して不溶性の膜を形成し、腸粘膜をひきしめる(収斂)ことにより、腸粘膜を保護することを目的として

  • 次没食子酸ビスマス
  • 次硝酸ビスマス
  • タンニン酸アルブミン

などが配合されている場合があります。

☝️)「収斂」を真逆の「弛緩」に入れ変える文章に注意しましょう。

ビスマスを含む成分は収斂作用のほか、腸内で発生した有毒物質を分解する作用もあります。

☝️)「ビスマス」を「タンニン酸」などに入れ変える文章が出るかも知れません。、

タンニン酸アルブミンに含まれるタンニン酸やそれに似た物質を含む生薬成分として

  • ゴバイシウルシ科のヌルデの若芽や葉上にアブラムシ科のヌルデシロアブラムシが寄生し、その刺激によって葉上に生成したのう状虫こぶを基原とする生薬)
  • オウバク
  • オウレン

なども用いられます。

オウバク、オウレンは、収斂作用のほか、抗菌作用抗炎症作用も期待して用いられます。

☝️3つセットで覚えましょう。また、黄柏(オウバク)や黄連(オウレン)など、がつくものは止瀉薬によく使用されます!

注意点

収斂成分を主体とする止瀉薬については、細菌性の下痢食中毒のときに使用して、腸の運動を鎮めると、下痢の原因の細菌などが体外に排出されるのを抑えてしまうため、かえって症状を悪化させるおそれがあります。

急性の激しい下痢又は腹痛・腹部膨満・吐きけなどの症状を伴う場合は、「細菌性の下痢や食中毒」が疑われるため、安易な使用を避けることが望ましいとされています。

☝️)本来、急性の下痢は体から下痢の原因物質を出そうとする防御反応ですので、止瀉薬を使用すると逆に、それらを出しにくくしてしまいます😭

ビスマスの主な副作用

次没食子酸ビスマスや次硝酸ビスマスなどのビスマスを含む成分については、海外において長期連用した場合に精神神経症状(不安、記憶力減退、注意力低下、頭痛など)が現れたとの報告があり、1週間以上継続して使用しないこととされています。

☝️)「1週間」を「2週間」などと入れ変える文章はよく見かけますので、数字はしっかりと覚えましょう!

アルコールと一緒に摂取されると、循環血液中への移行が高まって精神神経症状を生じるおそれがあり、服用時は飲酒を避ける必要があります。

胃潰瘍十二指腸潰瘍の診断を受けた人では、損傷した粘膜からビスマスの吸収が高まるおそれがあるため、使用する前にその適否につき、治療を
行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきです。

☝️)「高まる」を「低まる」に注意!

なお、循環血液中に移行したビスマスは血液-胎盤関門を通過することが知られており、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきです。

☝️)「血液-胎盤関門」を「血液-脳関門」と入れ変えるかも?

タンニン酸アルブミンの主な副作用

タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)から精製された成分であるため、牛乳アレルギーがある人では使用を避ける必要があります。

タンニン酸アルブミンについては、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがあります。

☝️)タンニン、牛乳、カゼイン、アナフィラキシーは4点セットで覚えましょう。

ロペラミド塩酸塩

ロペラミド配合。製品ブランドサイトはこちらから↑

ロペラミド塩酸塩が配合された止瀉薬は、食べすぎ飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢の症状に用いられることを目的としており、食あたり水あたりによる下痢については適用対象でありません。

☝️ロペラミドは食べ過ぎ、飲み過ぎ、寝冷えには⭕️、食あたり、水あたりには❌。

主語入れ変えに注意!

ロペラミドの注意点

発熱を伴う下痢や、血便のある場合又、は粘液便が続くような場合は、適用対象でない可能性があり、症状の悪化、治療期間の延長を招くおそれがあるため安易な使用は避けるべきです。

なお、一般用医薬品では15歳未満の小児には適用がありません。

使用は短期間にとどめ、2〜3日間使用しても症状の改善がみられない場合には、医師の診療を受けるなどの対応が必要です。

☝️)「数字の入れ変え」に注意!

腸管の運動を低下させる作用を示し、胃腸鎮痛鎮痙薬(ロートエキス)との併用は避ける必要があります。

また、水分電解質の分泌を抑える作用もあるとされます。

効き目が強すぎて便秘が現れることがあり、まれに重篤な副作用としてイレウス様症状を生じることもあります。

☝️ロペラミド→イレウス様症状

便秘を避けなければならない肛門疾患がある人では使用を避けるべきです。

中枢抑制作用が増強するおそれがあるため、服用時は飲酒しないこととされています。

中枢神経系を抑制する作用もあり、副作用としてめまいや眠気が現れることがあるため、 乗り物又は機械類の運転操作を避ける必要があります。

☝️ロペラミド→発熱、血便、粘液便、15歳未満胃腸鎮痛鎮痙薬、肛門疾患、飲酒、乗り物、機械類の運転操作は❌🙅🏻

吸収された成分の一部が乳汁中に移行することが知られており、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避けるべきです。

☝️「乳汁中に移行しない」と真逆の内容になるかも?

このほか重篤な副作用として、まれに「ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群、 中毒性表皮壊死融解症」を生じることがあります。

腸内殺菌成分

細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として

  1. ベルベリン塩化物
  2. タンニン酸
  3. ベルベリン
  4. アクリノール

などが用いられます。

これらは、通常の腸管内に生息する腸内細菌に対しても抗菌作用を示します。

☝️)「通常の〜には示しません」という真逆の文章に注意しましょう。

ただし

  • 「ブドウ球菌」や「大腸菌」などに対する抗菌作用の方が優位である
  • 下痢状態では腸内細菌のバランスが乱れている場合が多い

などの理由で、結果的に腸内細菌のバランスを整えることにつながると考えられています。

☝️)腸内細菌よりもブドウ球菌や大腸菌の方に対する作用の方が優位ですが、試験では真逆の文章が出るかもしれません。

しかしながら、腸内殺菌成分の入った止瀉薬を、下痢の予防で服用したり、症状が治まったのに漫然と服用したりすると、腸内細菌のバランスを崩し、腸内環境を悪化させることもあるので、あくまで下痢の症状がある時、その症状を改善する必要のある間のみの服用にとどめるべきです。

☝️「予防」や「漫然と」使用すれば(悪い菌がいないのに)本来なら腸にいた方が良い善玉菌まで減らすからです😭

ベルベリン塩化物、タンニン酸ベルベリンに含まれるベルベリンは、生薬のオウバクオウレンの中に存在する物質で、抗菌作用と抗炎症作用を併せもちます。

☝️)「ベルベリンの原料はオウバク、オウレンなど「黄色」がつく生薬で抗菌、抗炎症作用がある」と覚えましょう。

☝️)外側の樹皮のすぐ下にある黄色の部分から採取するので黄柏と呼びます、

タンニン酸ベルベリンは、タンニン酸収斂作用)とベルベリン抗菌作用)の化合物で、消化管内ではタンニン酸とベルベリンに分かれて、それぞれ止瀉(下痢止め)に働くことを期待して用いられます。

タンニン酸ベルベリンが主成分の商品。製品ブランドサイトはこちらから↑

オウバクのエキス製剤は、苦味による健胃作用よりもベルベリンによる止瀉作用を期待して、消化不良による下痢、食あたり、吐き下し、水あたり、下り腹、軟便などの症状に用いられます。

吸着成分

腸管内の異常発酵などによって生じた有害な物質を吸着させることを目的として

  1. す炭酸カルシウム
  2. 沈降炭酸カルシウム
  3. 乳酸カルシウム
  4. リン酸水素カルシウム
  5. 天然ケイ酸アルミニウム
  6. ヒドロキシナフトエ酸アルミニウム

などが配合されている場合があります。

同様の作用を期待して、カオリン薬用炭などの生薬成分も用いられます。

生薬成分

木クレオソートは、過剰な腸管の(蠕動)運動を正常化し、あわせて水分や電解質の分泌も抑える止瀉作用があります。

☝️)木クレオソートは正露丸の主成分で、正露丸が下痢に効くのはこのためです。

また、歯に使用の場合、局所麻酔作用もあるとされます。

☝️)虫歯に詰めるとその周りの神経を麻痺させる働きがあります。

クレオソートのうち、医薬品として使用されるのは木材を原料とする木クレオソートです。

石炭を原料とする石炭クレオソートは発がん性のおそれがあり、医薬品としては使用できません。

☝️)木クレオソートと石炭クレオソートの入れ変えに注意!(ちなみに石炭クレオソートは木材の防腐剤としてホームセンターなどで売られていて、玄関の枕木などに使用されています)

石炭クレオソート使用例

瀉下成分

刺激性瀉下成分

腸管を刺激して反射的な腸の運動を引き起こすことによる瀉下作用を目的として配合される成分です。

刺激性瀉下成分が配合された瀉下薬については、大量使用は避けることとされています。(腸管粘膜への刺激が大きくなり、激しい腹痛や腸管粘膜に炎症を引き起こすおそれがあります)

[1]小腸刺激性瀉下成分

ヒマシ油は、ヒマシ(トウダイグサ科のトウゴマの種子)を圧搾して得られた脂肪油で、小腸で脂肪消化酵素リパーゼの働きによって分解された物質が、小腸を刺激して瀉下作用をもたらします。

日本薬局方収載のヒマシ油及び加香ヒマシ油は、腸内容物の急速な排除を目的として用いられます。

急激で強い瀉下作用(俊下作用)を示すため

  1. 激しい腹痛又は悪心・嘔吐の症状がある人
  2. 妊婦又は妊娠していると思われる女性
  3. 3歳未満の乳幼児

では使用を避けることとされています。

主に誤食誤飲などによる中毒の場合など、腸管内の物質をすぐに体外に排除させなければならない場合に使用されます。

☝️)ヒマシ油→「リパーゼ、俊下(急で強い)、誤食、誤飲」とワンセットで覚えましょう。

☝️)「俊下作用」を逆の「緩下作用(ゆるく効く)」への入れ替えに注意しましょう。

ただし、防虫剤殺鼠剤のような脂溶性の物質を誤って飲み込んだことによる中毒には使用を避ける必要があります。(ナフタレンやリンがヒマシ油に溶け出して、中毒症状を増悪させるおそれがあるからです)

吸収された成分の一部が乳汁中に移行して、乳児に下痢を引き起こすおそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要があります。

☝️)「ヒマシ油→防虫、殺虫剤、脂溶性、妊婦、授乳は✖️」と覚えてください。

[2]大腸刺激性瀉下成分

大腸を刺激して排便を促すことを目的として

  • センナ(マメ科の Cassia かangustifolia Vahl 又は Cassia acutifolia Delileの小葉を基原とする生薬)
  • センナから抽出された成分であるセンノシド
  • ダイオウ(タデ科のRheum palmatum Linné、Rheum tanguticum Maximowicz、Rheum officinale Baillon、Rheum coreanum Nakaiショウヨウダイオウ、タングートダイオウ、ダイオウ、チョウセンダイオウ又はそれらの種間雑種の、通例、根茎を基原とする生薬)
  • ビサコジル
  • ピコスルファートナトリウム

などが用いられます。

☝️)大腸刺激性瀉下薬として「センナ」「センノシド」「ビサコジル」「ダイオウ」は頻出です!

製品ブランドサイトはこちらから↑

このほか、大腸刺激による瀉下作用を期待して、センノシドに似た物質を含む

  • アロエ(ユリ科のAloe ferox Miller 又はこれと Aloe africana Miller 又は Aloe spicata Bakerとの種間雑種の葉から得た液汁を乾燥したものを基原とする生薬)
  • ジュウヤクドクダミ科のドクダミの花期の地上部を基原とする生薬)
  • ケンゴシ(ヒルガオ科のアサガオの種子を基原とする生薬)

などの生薬成分が配合されている場合もあります。

☝️「アロエが便秘に良い」と言ってアロエやアロエヨーグルトを食べている人もいます😊

注意点

刺激性瀉下成分が配合された瀉下薬は一般に、腸の急激な動きに刺激されて流産早産を誘発するおそれがあります。

特にセンナ及びセンノシドが配合された瀉下薬については、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、使用を避けるべきです。

センナ、センノシド、ダイオウについては、吸収された成分の一部が乳汁中に移行することが知られています。

そのため、乳児に下痢を生じるおそれがあり、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要があります。

☝️)刺激性瀉下成分→流産、早産、妊娠、授乳も頻出です!(そんな方は菊川怜さんがCMでやっている非刺激性の酸化マグネシウムをおすすめします)

ダイオウを含む漢方処方製剤においても、同様の注意が必要です。

センナ・センノシド・ダイオウ

センノサイドカルシウム配合。製品ブランドサイトはこちらから↑

センナに含まれるセンノシドは、センノシドカルシウムとして配合されている場合があり、大腸に生息する腸内細菌によって分解された物質が、大腸を刺激して瀉下作用をもたらします。

☝️)大腸→小腸などの入れ変えに注意しましょう!

ダイオウもセンナと同様、センノシドを含み、大腸刺激性瀉下成分として用いられます。

☝️)「大腸刺激性」の「小腸刺激性」への入れ変えに注意!

注意点

サスケダイオウは多くの漢方処方製剤に使用されていますが、瀉下を目的としない場合には瀉下作用は副作用になります。

構成生薬にダイオウを含む漢方処方製剤では、瀉下作用の増強を生じて、腹痛、激しい腹痛を伴う下痢などの副作用が現れやすくなるため、瀉下薬の併用に注意する必要があります。

ビサコジル

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ビサコジルは、大腸のうち特に結腸直腸の粘膜を刺激して排便を促します。

また、結腸での水分の吸収を抑えて、糞便のカサを増す働きもあります。

☝️)逆に、水分を吸収すればするほどカサは減りますが、そうなると便が硬くなつて出にくくなったり、脳から排便の指令か出にくくなります。

☝️)「水分」を「電解質」などへの入れ変えに気をつけましょう。

内服薬では、胃内で分解されると効果が低下したり、胃粘膜に無用な刺激をもたらすため、胃ではなく腸内で溶けるように錠剤がコーティングされた腸溶剤が多くなっています。

ビサコジルの注意点

腸溶性製剤の場合、胃内でビサコジルが溶け出するおそれがあるので、服用前後1時間以内制酸成分を含む胃腸薬の服用や牛乳の摂取を避けることとされています。

☝️)制酸成分をとると、胃酸の分泌が促されてビサコジルが溶け出すのを早めてしまいます。

☝️)また牛乳は脂肪分が溶けるのを妨げてしまい、効果を発揮しにくくしするためです😭

ピコスルファートナトリウム

ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸では分解されませんが、大腸に生息する腸内細菌によって分解されて、大腸への刺激作用を示します。

大腸刺激性瀉下成分配合の瀉下止瀉薬は、服用してから数時間後に効果のあるものが多いので、就寝前に服用して起床時に効果を求めると、排便のリズムも付きやすいと言えます。

☝️)「大腸で溶ける」「就寝前」がポイントです。

ただ、毎日漫然と同じ瀉下止瀉薬を連続して服用していると、腸の運動が緩慢になり、服用する薬の量を増やさないと効果が出なくなることが多いでしょう😭

大腸刺激性瀉下成分配合の瀉下止瀉薬は、便秘時の頓服として一時的に使用すべきで、毎日の排便が滞るような慢性の便秘の時は

  • 無機塩類や膨潤性瀉下成分の製剤を使用する
  • ビフィズスズ菌や乳酸菌などの整腸成分の製剤を並行して使用する
  • 食物繊維を積極的に摂る

など大腸刺激性瀉下成分のみに依存しない方法を指導することが登録販売者として必要です。

[3]無機塩類

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腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増やし、また、大腸を刺激して排便を促すことを目的として

  • 酸化マグネシウム
  • 水酸化マグネシウム
  • 硫酸マグネシウム

などのマグネシウムを含む成分が配合されている場合があります。

また、同様の目的で硫酸ナトリウムも用いられます。

マグネシウムを含む成分は、一般に消化管からの吸収は少ないとされていますが、一部は腸で吸収されて尿中に排泄されることが知られています。

☝️)マグネシウムには瀉下作用があります。

以前、「ニガリ」がブームになった頃、使用しすぎて下痢をした人が多くでましたが、その理由はニガリの主成分であるマグネシウムの摂り過ぎによるものです😭

注意点

① 腎臓病の診断を受けた人では、高マグネシウム血症を生じるおそれがあり、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきです。

☝️)腎臓病→高マグネシウム血症は胃腸薬などでも十代されますので覚えておきましょう!

硫酸ナトリウムは、血液中の電解質のバランスが損なわれ、心臓の負担が増加し、心臓病を悪化させるおそれがあります。

③心臓病の診断を受けた人では、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきです。

☝️「ナトリウム→心臓病」も前述と同様です。

[4]膨潤性瀉下成分

腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに、糞便を柔らかくすることによる瀉下作用を目的として

  • カルメロースナトリウム(別名カルボキシメチ ルセルロースナトリウム)
  • カルメロースカルシウム(別名カルボキシメチルセルロースカ ルシウム)
  • プランタゴ・オバタ(プ ランタゴ・オバタ(オオバコ科))種子又は種皮

などが用いられます。

膨潤性瀉下成分が配合された瀉下薬については、その効果を高めるため、使用と併せて十分な水分摂取が重要です。

☝️)便の水分を増やして効果を発揮するため、水分摂取量が少ないと、効果が期待しにくくなります😅

① ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)

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腸内容物に水分が浸透しやすくする作用があり、糞便中の水分量を増して柔らかくすることによる瀉下作用を期待して用いられます。

② マルツエキス

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主成分である麦芽糖が腸内細菌によって分解(発酵)して生じるガスによって便通を促すとされています。

瀉下薬としては比較的作用が穏やかなため、主に乳幼児の便秘に用いられます。

なお、乳児の便秘は母乳不足又は調整乳希釈方法の誤りによって起こることもありますが、水分不足に起因する便秘にはマルツエキスの効果は期待できません。

マルツエキスは麦芽糖を60%以上含んでおり水飴状で甘く、乳幼児の発育不良時の栄養補給にも用いられます。

漢方処方製剤

腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤としては、桂枝加芍薬湯、大黄甘草湯、大黄牡丹皮湯、麻子仁丸などがあります。

これらのうち、桂枝加芍薬湯及び大黄甘草湯は、構成生薬としてカンゾウを含みます。

また、大黄甘草湯、大黄牡丹皮湯及び麻子仁丸は、構成生薬としてダイオウを含みます。

☝️)漢方処方製剤は、その製品の特徴を覚えることが、得点力アップに直結しますので、製品名と黒い太字の特徴をしっかりと覚えましょう!

[1]桂枝加芍薬湯

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体力中等度以下で腹部膨満感のある人のしぶり腹、腹痛、下痢、便秘に適すとされます。

短期間の使用に限られるものではありませんが、1週間位服用して症状の改善がみられない場合には、いったん使用を中止して専門家に相談がなされるなどの対応が必要です。

☝️)しぶり腹、1週間

[2]大黄甘草湯

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体力に関わらず使用出来ます。

便秘、便秘に伴う頭重のぼせ湿疹、皮膚炎、ふきでも の(にきび)、食欲不振(食欲減退)、腹部膨満、腸内異常発酵、痔などの症状の緩和に適すとされますが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)胃腸が弱く下痢しやすい人 では、激しい腹痛を伴う下痢などの副作用が現れやすいなど不向きとされます。

また、本剤を使用している間は、他の瀉下薬の使用を避ける必要があります。

短期間の使用に限られるものではありませんが、5〜6日間服用しても症状の改善がみられない場合には、いったん使用を中止して専門家に相談がなされるべきです。

☝️)頭重、のぼせ、湿疹、併用✖️、5〜6日と

[3]大黄牡丹皮湯

体力中等度以上で、下腹部痛があって、便秘しがちなものの月経不順月経困難、月経痛、便秘、痔に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)胃腸が弱く、下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢などの副作用が現れやすいなど不向きとされます。

また、本剤を使用している間は、他の瀉下薬の使用を避ける必要があります。

便秘、痔に対して用いる場合には、1週間位服用しても症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談がなされるべきです。

☝️)下腹部痛、月経、1週間

[4]麻子仁丸

製品ブランドサイトはこちらから↑

体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状なものの便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹、皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振(食欲減退)、腹部膨満、腸内異常醗酵、痔などの症状の緩和に適すとされますが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢などの副作用が現れやすいなど、不向きとされます。

また、本剤を使用している間は他の瀉下薬の使用を避ける必要があります。

5〜6日間服用しても症状の改善がみられない場 合には、いったん使用を中止して専門家に相談がなされるべきです。

☝️)塊状、腸内異常発酵

相互作用

医薬品の成分の中には副作用として便秘や下痢を生じるものがあり、止瀉薬や瀉下薬と一緒にそうした成分を含有する医薬品が併用された場合、作用が強く現れたり、副作用を生じやすくなるおそれがあります。

逆に、整腸薬や止瀉薬、瀉下薬が他の医薬品の有効性や安全性に影響を及ぼすこともあります。

例えば、駆虫薬は駆除した寄生虫の排出を促すため瀉下薬が併用されることがありますが、ヒマシ油を使用した場合には、駆虫成分が腸管内にとどまらず吸収されやすくなり、全身性の副作用を生じる危険性が高まるため、ヒマシ油と駆虫薬の併用は避けることとされています。

整腸薬と止瀉薬は、いずれも効能・効果に軟便が含まれていることがありますが、生菌成分(ビフィズス菌など)が配合された整腸薬に、腸内殺菌成分が配合された止瀉薬が併用された場合、生菌成分の働きが腸内殺菌成分によって弱められます。

☝️)せっかく摂ったビフィズス菌などが殺菌成分の働きで死滅してしまうためです😭

瀉下薬については、複数の瀉下薬を併用すると、激しい腹痛を伴う下痢や下痢に伴う脱水症状などを生じるおそれがあり、どのような種類の瀉下成分を含有するものであっても、瀉下薬を使用している間は、他の瀉下薬の使用を避けることとされています。

☝️)「複数の瀉下薬を併用するのは✖️」と覚えましょう。

また、食品にも緩下作用(緩和な瀉下作用)を示すものがあり、そうした食品との相互作用 についても留意されるべきです。

例えば、センナの茎を用いた製品は、医薬品的な効能効果が標榜又は暗示されていなければ食品として流通することが可能となっていますが、ときに微量のセンノシドが含まれる場合があることが知られており、「医薬品でないから大丈夫」と安易に考えて瀉下薬と同時期に摂取された場合、複数の瀉下薬を併用した場合と同様な健康被害につながるおそれがあります😱

受診勧奨

一般用医薬品の使用はあくまで対症療法であり、下痢や便秘を引き起こした原因の特定やその解消が図られることが、一般用医薬品の適正な使用を確保する上で重要です。

医薬品の副作用として下痢や便秘が現れることもあり、医薬品の使用中に原因が明確でない下痢や便秘を生じた場合は、安易に止瀉薬や瀉下薬によって症状を抑えようとせず、その医薬品の使用を中止して、医師や薬剤師などの専門家に相談するよう説明がなされるべきであります。

☝️)医薬品の使用中に下痢や便秘が起きた場合は、薬の副作用かも知れませんので、そこで止瀉薬や瀉下薬を使用しないようにしましょう。

下痢、便秘のいずれに関しても、一般用医薬品により対処を図ることが適当であるか、適切な判断がなされることが重要です。

過敏性腸症候群(腸管の組織自体に形態的な異常はないにもかかわらず、腸が正常に機能せず、腹痛や下痢・便秘などを生じる病気)の便通障害のように下痢と便秘が繰り返し現れるものもあり、症状が長引くような場合には、医師の診療を受けるなどの対応が必要であります。

下痢は、腸管内の有害な物質を排出するために起こる防御反応でもあり、止瀉薬によって下痢を止めることでかえって症状の悪化を招くことがあります。

また、下痢に伴って脱水症状を招きやすいため、下痢への対処においては水分電解質の補給も重要であります。

☝️)下痢の時には、体からたくさんの水分や電解質が失われますので、ポカリスエットなどで、それらを補給することが大切です

下痢に発熱を伴う場合は、食中毒菌などによる腸内感染症の可能性があり、また、虫垂炎虚血性大腸炎のような重大な疾患に起因する場合もあります。

便に血が混じっている場合は、赤痢腸管出血性大腸菌O157など)潰瘍性大腸炎大腸癌などによる腸管出血の可能性があります。

粘液便が続いているような場合には、腸の炎症性疾患の可能性もあります。

いずれも、安易に止瀉薬を用いて症状を一時的に鎮めようとするのでなく、早期に医療機関を受診して原因の特定、治療がなされるべきです。

便秘については、便秘になりやすい食生活等の生活習慣の改善が図られることが重要であり、瀉下薬の使用は一時的なものにとどめることが望ましいでしょう。

特に、刺激性瀉下成分を主体とする瀉下薬は、繰り返し使用されると腸管の感受性が低下して効果が弱くなるため、常用を避ける必要があります。

瀉下薬が手放せなくなっているような慢性の便秘については、漫然と継続使用するよりも、医師の診療を受けるなどの対応が必要です。

腹痛は便秘の時にしばしば起こる症状ですが、腹痛が著しい場合や便秘に伴って吐きけや 嘔吐が現れた場合には、急性腹症(腸管の狭窄、閉塞、腹腔内器官の炎症など)の可能性があります。

瀉下薬の配合成分の刺激によって、その症状を悪化させるおそれがあり、安易に瀉下薬を使用せずに医師の診療を受けるなどの対応が必要であります。

補足

胃腸薬の副作用として下痢や便秘が現れることもあります。

大腸への動脈血流が突然あるいは長期に亘って妨げられたため起こる大腸粘膜やその内側の粘膜層の損傷で、損傷した大腸粘膜に潰瘍(糜爛=びらん)を生じます。


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