みなさん こんにちは😊
ところで、今回は「登録販売者がお客様から相談を受けた際の9つの質問」をまとめました。
早速、ご覧ください!
登録販売者がお客様から相談を受けたら聞くべき9つの質問
① 「ちなみに、お薬はどなたがお服みになりますか?」

お薬を買いに来られた方が、必ずしもお薬を服用するとは限りません。
例えば、中学2年生(14才)のお子さんの急な頭痛で、お母さんが鎮痛剤を買いに来られたかも知れません。
その場合、15才未満なのでアスピリンやイヴプロフェンは使用出来ませんよね。
それを確認せずに、バファリンAやイヴを販売したらお子さんは使用出来ません😭
なので、薬を使用するのは誰かと年齢を確認しましょう。
②「どんな症状でお困りですか?」

2つ目に、お客様(薬を使用する方)がどんな症状でお困りなのかを具体的に確認します。
それは、お客様が抱えている症状を具体的に知ることで、よりお客様(薬を使用する方)にぴったりとあった商品を選べるからです。
例えば、「風邪をひいたみたいなので、風邪薬が欲しいんだけど…」というお客様でも、よく聞いてみたら「咳だけ」「熱だけ」の場合もあります。
その場合は、総合感冒薬よりも「鎮咳薬」や「解熱剤」の方が、余計な成分を服用せずに済みますので、副作用のリスクを減らせるでしょう。
また、「胃薬が欲しい」というお客様でも、「胸焼け」や「胃もたれ」「胃痛」「食欲不振」など症状によって、おすすめするお薬は異なります。
例えば、サクロンには消化酵素が入っていないので、「胃もたれ」の方には不向きと言えますよね。
③「その症状はいつ頃からですか?」

この質問は受診勧奨するべきかどうかを判断するためにします。
例えば、「1週間以上、熱が下がらない」「1週間便が出ていない」「目が痛い」という方は、ただの風邪や便秘、眼精疲労などではない可能性が高いと言えます。(あくまでも持論ですが…)
このようなお客様に一般用医薬品を販売して、様子を見ている間に症状が悪化して、最悪の場合は手遅れになるかも知れません。
つまり、登録販売者は必ずしも医薬品を販売するのではなく、受診勧奨したり、医薬品を使用しない対処法を勧めることも時には必要です。
もし、症状が重いとき(例えば、高熱や激しい腹痛がある、患部が広範囲である場合など)に、一般用医薬品を使用することは、適切な対処とは言えません。
④「これまで、お薬でアレルギーを起こしたことはありますか?」

もし、過去に薬を服んでアレルギーを起こしたことがある場合は、その成分を避ける必要があります。
その際、注意することは成分の特定です。(出来る限りですが)
なぜなら、最近では同じ銘柄の商品でも、成分が異なることがよくあるからです。
例えば、バファリンに使用される解熱鎮痛成分は「アスピリン」や「イヴプロフェン」「アセトアミノフェン」「ロキソプロフェン」など製品によって異なります。
なので、EVEを使用してアレルギーを起こしたことがある方に、バファリンプレミアムをおすすめした場合、どちらもイブプロフェンが主成分なので、再びアレルギーを起こしてしまう可能性が高いと言えますよね。
そんなイヴプロフェンでアレルギーを起こした方には、それ以外の鎮痛成分を選びましょう(私ならアセトアミノフェン単剤か、ACE処方の製品をおすすめします😊)
⑤「今、何か持病などはありますか?」

高血圧や糖尿病、緑内障などの持病を抱えている方は使用出来ない成分があるのは、登録販売者試験で学んだ通りですよね。
例えば、総合感冒薬や鎮咳去痰薬、鼻炎薬などに広く配合されているアドレナリン作動成分は交感神経系を優位にするため、血管を収縮させたり、グリコーゲンを分解してる血糖値を上げるため、高血圧や糖尿病の方にはおすすめ出来ません。
⑥「現在、お医者さんにかかってますか?」

もし、医療機関を受診している場合は飲み合わせに注意する必要があります。
例えば、緑内障の方は、ロートエキスやピレンゼピンなどを含んだ胃腸薬は眼圧に影響を与える可能性があるため、使用を避ける必要があります。
⑦「現在、何かお薬やサプリメントは飲まれてますか?」

薬だけでなく、サプリメントでも飲み合わせはあります。
例えば、血圧降下薬のカルシウム拮抗薬×フラボン系(柑橘類)のサプリメントは血圧を下げすぎてしまう危険性があります。
気管支拡張薬×セント・ジョーンズワートへ薬の効果を弱めて(効果の持続時間を短縮して)しまう可能性があります。
血小板凝集抑制薬(血液サラサラ系のお薬)×ビタミンKは心筋梗塞や脳梗塞経験者などが服用すると、脳梗塞や心筋梗塞を再発させる危険があります。
⑧「念のためですが、現在、妊娠や授乳中ではございませんか?」

妊娠・授乳中は、服用できない、あるいは服用を避けた方が望ましい薬が少なくありません。
例えば、ロートエキスの成分が乳汁を通じて乳児に移行し、乳児に頻脈を起こすおそれがあります。
さらに、乳汁の分泌も抑制するおそれがあります。
また、妊娠・授乳中の方の場合、ご本人に代わってご家族が薬を買いに来られるケースも多くありますので、念のため確認しておくと良いでしょう。
⑨「日頃、お車の運転や機械の操作はされてますか?」

例えば、クロルフェニラミンマレイン酸塩などの抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンの働きを抑制することで、くしゃみや鼻水などの辛い症状を抑える働きがありますが、副作用として眠気が現れることがあります。
ですので、日頃からお仕事などで車の運転や機械の操作をする方におすすめするべきではありません(副作用が現れるかは人それぞれですが)
まとめ
いかがでしょうか?
今回は「登録販売者がお客様から相談を受けたら聞くべき9つの質問」をまとめてみました。
登録販売者の扱う一般用医薬品は医療用医薬品に比べて、副作用のリスクは低いのは事実ですが、かと言って、安易な使用はよくありません。
私たち「登録販売者」は薬を販売する専門家ですので、是非、適切な接客、販売が出来るように覚えておきましょう!(私もうる覚えですが😅)

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