みなさん こんにちは😊
ところで、みなさんは「お薬の販売」と「受診勧奨」で迷ったことはありませんか?
登録販売者(研修中)の方の中には
「もし、受診勧奨した方が良いお客様にOTC医薬品を販売して症状が悪化してしまったらどうしよう…」
「受診勧奨する判断基準が今ひとつ分からない」
「お客様に受診勧奨する理由を的確に説明出来るようになりたい」
という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「かぜの受診勧奨の判断基準」について解説します。
かぜの受診勧奨の判断基準
かぜ薬を漫然と使用すると?

みなさんご存知の通り、かぜ薬は発熱や頭痛・関節痛、くしゃみ、鼻汁・鼻づまり、喉の痛み、頭痛、咳、痰などの症状を緩和する「対症療法」です。
一定期間又は一定回数使用して症状の改善がみられない場合は、かぜとよく似た症状を現す別の病気や細菌感染の合併などが疑われます。
そんな時には、お客様に対して、漫然とかぜ薬の使用を継続せずに、医療機関を受診するよう促す必要があります。
場合によっては、かぜ薬を漫然と使用しているうちに症状が悪化して、間質性肺炎やアスピリン喘息など「かぜ薬自体の副作用」による症状が現れる可能性もあります。
受診勧奨した方が良い症状

受診勧奨した方が良い症状は以下の通りです。
- 高熱
- 黄色や緑色に濁った膿性の鼻汁や痰
- 喉(扁桃)の激しい痛みや腫れ
- 呼吸困難を伴う激しい咳
- 慢性の呼吸器疾患や心臓病、糖尿病等の基礎疾患がある人
- 小児(急性中耳炎を併発しやすいため)
- 2歳未満の乳幼児
その他、接客していて「症状がとても重い」「フラフラしていてとてもつらそう」と感じたら受診勧奨するべきです。
慢性疾患がある場合は、症状が悪化する恐れがあるので、お客様に確認してから販売しましょう。
2歳未満の乳幼児は「お正月でどこの病院も休み」など、どうしても受診出来ない場合のみ、販売しましょう。
また、発熱している場合には
- 激しい腹痛や下痢
- 息苦しい
- 排尿時の不快感
- 発疹や痒みなどを伴う
- 熱が1週間以上続いている
ような場合は、かぜ以外の感染症やその他の重大な病気が原因となっている可能性があります。

そんな時にOTC医薬品で熱を下げると、かえって発熱の原因の病気の特定をしにくくなったり、病気を悪化させるおそれがあるので注意しましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「かぜの受診勧奨の判断基準」についてお伝えしました。
登録販売者としての接客経験が浅い方の中には、不安からやたらと受診勧奨する方もいるかもしれません。
ですが、判断基準を正しく理解していれば適切な対応が出来ます。
また、軽いかぜなら医療機関を受診するよりも、OTC医薬品で様子を見るのも間違いではありません。
医薬品販売の専門家である登録販売者として、少しずつ経験を積みながら上手に対応出来るようになっていきましょう!
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