沈黙の臓器・肝臓は症状が出たら末期かも?

健康
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みなさん こんにちは。

登録販売者Naviの中村です。

いつもありがとうございます😊

ところで、みなさんも「肝心かなめ」という言葉を聞いたことがあるかと思います。

人間が生きていく上で、肝臓と心臓は特に重要な役割があるという意味ですよね。

では、そんな重要な器官である肝臓が障害を受けてしまうとどうなってしまうのでしょうか?

ちょっと気になりますよね。

そこで、今回は「肝機能低下」について調べてみました。

肝臓

我慢強い臓器

肝臓は「沈黙の臓器」と言われるくらい我慢強い臓器です。

それは肝臓には痛みなどを感じる神経がないからです。

つまり、かなり病状がかなり進まなければ症状が現れません。

ですので、よく肝臓に症状が現れた時は「末期」だと言うのはこのためです。

また、もし肝硬変になってしまうと、もとの健康な状態の肝臓に戻ることは極めて難しく、進行すると肝臓がんに移行したり、肝不全で命を落としたりすることもあります。

肝臓は「化学工場」

肝臓は体内最大の臓器で別名「化学工場」と呼ばれています。

その主な働きは

  • 栄養素の代謝
  • アルコールなど有害物質の無毒化
  • 胆汁の生成
  • タンパク質の合成
  • ビタミンの合成

などがあります。

代謝とは、食べものからとった栄養素を体で使えるかたちに変えたり、貯蔵、供給したりする働きです。

無毒化とはアルコールや薬、有害物質などを分解することで、栄養を摂ること同じように有害物質を無毒化することもとても重要です。

肝臓でアルコールを無毒化する

その重要な役割を担っているのが肝臓と腎臓です。

胆汁とは腸内での脂肪を分解するために必要な消化液です。

肝機能が低下すると

肝機能が低下すると

  • 栄養素の供給が滞る
  • 体内の毒物や老廃物が排泄されない
  • 倦怠感
  • 疲労感
  • 血行不良

などの症状が現れると言われています。

肝臓はアルコールが体内に入ってくると、その時にやっている仕事を後回しにしてアルコールの分解に取り掛かります。

そして終わると元の仕事を始めます。

私たちが夜お酒を飲んでも、よく朝にはケロッとしているのは、肝臓が寝ている間に休まずにアルコールを分解してくれているからです。

肝臓の機能をちゃんと回復させるために週2日の休肝日が必要だと言われています。

肝臓病の原因

肝機能が障害を受ける肝臓病は主に原因別にウィルス性・アルコール性・薬剤性があります。

肝炎

肝臓病の多くはウイルス感染やアルコール、薬物などにより肝細胞が破壊される肝炎です。

肝炎を病状の経過や進行具合によって分類すると・急性肝炎・慢性肝炎・劇症肝炎の3つに分けることができます。

急性肝炎

肝炎の初期段階で急性に発症しますが、原因となるウイルスや薬物などが短期間で排除され、肝細胞の破壊も短期間で終息します。

慢性肝炎

原因となるウイルスや薬物が排除されずに肝炎が6ヵ月以上にわたって持続(慢性化)するものをいいます。

ただし、肝炎の種類によっては症状がないまま進行して、気がついたときには慢性化していたという場合もあります。

劇性肝炎

急性肝炎が短期間で急激に悪化した状態をいい、重症の場合は昏睡に陥り、死に至ることもあります。

肝硬変

肝硬変とは、慢性肝炎が長期化し、肝細胞の破壊と再生をくり返すうちに硬い組織が増え(線維化という)、肝臓が硬く小さくなっていくものをいいます。

肝硬変は多くの肝臓病の末期的症状といえます。

脂肪肝

脂肪肝は肝臓に脂肪が蓄積してフォアグラ状態になっています。

※)フランス料理ではガチョウにわざと高脂肪食を与えてフォアグラを作っています。

脂肪肝の主な原因

  • アルコールの過剰摂取
  • 肥満
  • 糖尿病

脂肪肝も放置すると肝硬変から肝臓がんへとつながりますので、早めに対処しましょう。

アルコールや糖質、カロリー摂取量を減らして運動を始めましょう。

また肝機能が低下するとビタミンの代謝が悪くなるので緑黄色野菜を積極的に摂りましょう。

肝細胞を補修するタンパク源

体に必要なタンパク質は肝臓で合成されていますが、肝臓もタンパク質で出来ています。

また、肝機能が低下すると肝臓そのものをつくるタンパク質も減るので、ますます肝機能は低下します。

弱った肝臓を補修するには肉や魚、卵、大豆製品など良質なタンパク質を摂りましょう。

肝機能を助ける栄養素

肝機能を助ける栄養素としては

  • タウリン
  • イノシトール
  • アスパラギン酸
  • ビタミンE

などがあります。

タウリンは魚介類に多いアミノ酸の一種で疲労回復効果があり栄養ドリンクなどにも配合されています。

牡蠣やタコ、イカなどは特に多く含まれています。

ちなみにタウリン1,000mgは牡蠣5個分くらいに相当します。

イノシトールは米ぬかなどに多く含まれていて、肝臓の脂肪を洗い流す働きがあります。

ビタミンEはアーモンドやピーナッツなどに多く含まれています。

まとめ

肝機能が低下した時に良い食品選びとしては

  • 高タンパク質
  • 高ビタミン
  • 低脂肪
  • 低糖質

です。

とても「我慢強い臓器」である肝臓に休肝日をあげて、たまにはいたわってみませんか?


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