今や国民病とも言われる肩凝り。
肩凝りは肩の血液の循環が悪くなり、そこに疲労物質の乳酸がたまって痛みを生じている状態です。
例えば、デスクワークなどで同じ姿勢が続くと肩や首の筋肉が固まってしまいます。
それは人間の頭がボーリングの玉と同じで、約5キロほどの重さがあり、それをずっと支えているからです。
一度肩凝りが始まると、いつどこにいても症状が現れて、不快な思いをしている人も多いのではないでしょうか?

そこで今回はそんな「肩凝りの対処法」をまとめました。
なるべく症状が軽いうちから対処すれば、ひどくならずに済むかも知れません。
登録販売者として肩こりでお悩みのお客様に良いアドバイスが出来ると良いですね。
肩こり
肩こりの原因
肩凝りは肩の筋肉の血行不良が原因です。
肩の筋肉が凝り固まってしまい、そこに疲労物質の「乳酸」が溜まります。

乳酸は疲労物質であると同時に「発痛物質」でもあります。
この溜まった乳酸が痛みを発しているのが肩凝りです。
肩や首の筋肉をほぐす
同じ姿勢が長く続くことが肩こりの原因なので凝り固まらないように肩や首の筋肉をほぐします。
1時間に一度くらい、ラジオ体操にあるように両手を上に上げたり腕をぐるぐる回したりしましょう。
首も前、横、後ろ、回すなどしましょう。

肩を叩いたり揉んだりしよう
血管は筋肉の間を通っているので、筋肉が固まると血液の流れが悪くなります。

ですので、時々肩を叩いたり揉んだりして筋肉が固まるのを防ぎましょう。

お風呂にゆっくりとつかろう
ゆっくりと入浴することで、肩の筋肉がほぐれるので、なるべくシャワーだけで済ませずにお風呂につかりましょう。
また、シャワーを肩にしばらく当てれば、肩が温められて筋肉が柔らかくなり、血行が促進されるのでおすすめします。

マッサージ機を使う

マッサージ機を使用して肩の筋肉をほぐすのも効果的です。
最近のマッサージ機は叩いたり揉んだり高機能な商品もあるので自分にあったものを探してみましょう。
マフラーやネックウォーマーを使う

肩や首周辺が冷えてしまうと筋肉が硬くなって血行が悪くなります。
寒い時期や時間帯に外にいる場合は、マフラーやネックウォーマーで、肩周辺を冷やさないようにしましょう。
その際、マフラーやネックウォーマーの重さに気をつけてください。
重いものを使用すると、それが肩こりの原因にもなるからです。
また、遠赤外線が体の奥まで届いて血行を促進してくれる「遠赤外線入りのネックウォーマー」などを使用することもおすすめします。
体を温める食品をとる

生姜や長ネギ、ニンニク、唐辛子、牛肉などは発汗を促したり血行を促進する働きがあるので意識して食べて体の内側から血行を促進しましょう。
体を冷やす食品は加熱して
過度の糖分は血糖を、脂肪は中性脂肪を、塩分は体液の濃度を上げるので血行不良の原因になります。
また夏が旬のトマト、きゅうり、なすなどは体を冷やすので加熱調理がおすすめです。
ビタミンE・鉄分を摂る

ビタミンEには抹消の血行を促進する働きがあり、肩凝りや冷え性などを体の内側から改善します。
食品中ではアーモンドやピーナッツ、サケ、サバなどに多く含まれます。
ただしナッツ類は高カロリーなものが多いので摂りすぎに気をつけましょう。
また全身に酸素を運ぶ鉄や鉄の吸収を助けるビタミンCも重要です。
お酢を飲む
お酢に多く含まれるクエン酸は、乳酸を分解する働きがあるので、発痛物質の乳酸を減らすことで痛みも緩和されます。
お酢はそのまま飲むと胃に負担がかかるので、1日20〜30ミリくらい(大さじ一杯)をお水で薄めるなどして継続して摂りましょう。
まとめ
肩こりはお仕事などの生活習慣から時間をかけて徐々に現れる症状です。
ですので、少し時間がかかるかもしれませんが、生活習慣や食事を意識することで必ず改善できます。
辛い時にはマッサージ店や指圧、整体などを利用するのも良いでしょう。
ただ、普段の生活習慣や食生活を変えないと繰り返してしまうので肩こりを防ぐ習慣を身につけてください。
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