登録販売者にとって必要な知識とは?

登録販売者「実務」
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みなさん こんにちは😊

ところで、みなさんも登録販売者試験で

  • 医薬品に共通する特製と基本的な知識
  • 身体の働きと医薬品
  • 主な医薬品とその作用
  • 薬事関連法規・制度
  • 医薬品の適正使用・安全対策

などを頑張って覚えましたよね。

ところが、いざ登録販売者として働き始めたら、「あんなに頑張って覚えたのに仕事で全然使わないの?」と驚いている人も多いのではないでしょうか。

となると、「実際の現場ではどんな知識が必要なの?」と疑問に思いませんか?

そこで、今回は「登録販売者の仕事に必要な知識」についてまとめました。

早速、実際に現場で必要な知識とは何かチェックしてみましょう!

登録販売者の仕事で必要な知識とは

【1】一般的な病気に関する知識

登録販売者はお客様からの健康に関する質問や相談を受けることがありますので、一般的な病気に関する知識は必要です。

もちろん、お医者さんほど詳しくなくても良いのですが、素人であるお客様から

「さすがは薬屋さん!よく勉強してるのねぇ〜」

「色々と勉強になるわ〜」

と言われるくらいの知識はあった方が良いでしょう。

例えば、もしあなたがドラッグストアなどで店員さんに

かぜ、インフルエンザ、頭痛、胃もたれ、食欲不振、便秘、下痢、肩こり、腰痛、手足の痺れ、疲れ、貧血、目の疲れ、ニキビ、肌荒れ、乾燥肌、肥満、花粉症、高血圧、高脂血症、糖尿病、通風、心臓病、脳卒中、etc…

などついて質問した時に「え〜と…」と言われたら不安になりませんか?

一方で「かぜの原因は〜です」「ニキビの主な原因は〜」と応える店員さんは信頼出来ますよね。

性別・年代別に異なる知識

  • 中高年のお客様なら脂質異常症、糖尿病、高血圧などの生活習慣病関連
  • 女性なら貧血や便秘、肌荒れなど
  • 働き盛りのサラリーマンなら肝臓や疲れ
  • 高齢者なら骨粗鬆症や認知症予防、筋力維持など

季節によって異なる知識

  • 夏は熱中症や夏バテ、下痢、紫外線対策など
  • 秋から冬は風邪やインフルエンザ、免疫力、お肌の乾燥、手荒れ、忘年会や新年会などお酒を飲む機会が増えるので胃腸薬や二日酔いなど
  • 春先は花粉症や受験生なら免疫力

【2】人体の仕組みと働きに関する知識

ベテラン登録販売者の方ならご存知かと思いますが、薬の説明をする時に体の仕組みを混じえて説明すると、お客様の「納得感」がアップします。

例えば、かぜ薬を販売する場合、

  • かぜをひく仕組み
  • なぜかぜをひくと熱が上がるのか
  • ウィルスと戦う仕組み

など、お客様は体の仕組みも混じえて話すほうが、理由も分かるので「だからこの薬が良いんだ!」と納得しやすくなります。 つまり、説得力がアップします。

また、納得していると、効き目の3分の1と言われるプラセボ効果で効き目もアップします。

薬のプラセボ効果とは?」参照:東京総合病院

【3】商品知識

お客様にあったお薬を紹介するためには扱っている医薬品に関する知識は必要不可欠です。

より適切な薬を選ぶためには、扱っているお薬の成分や特徴、用法・用量を把握しておく必要があります。

例えば

「この便秘薬は非刺激性なので、お客様の様に初めて便秘薬を服まれる方におすすめです」

「この鎮痛剤は胃を保護する成分が入っているので、お客様のように胃が弱い方や、どうしても服む頻度が多くなってしまう方におすすめですよ」

「この鼻炎薬は眠くなりにくいタイプなので、お客様の様に車の運転をする方も安心して服用出来ますよ♪」

などです。

また、商品知識に関しては言えるのは「全ての成分を完璧に覚える必要はない」ということです。

と言うのも、OTC医薬品は厚生労働省の基準があるので、品目数は多くても、同じ効能効果の医薬品の場合、共通する成分も多いからです。

例えば、総合感冒薬に入っているクロルフェニラミンマレイン酸塩(抗ヒスタミン薬)やジヒドロコデインリン酸塩(鎮咳剤)がそうです。

ですので、他の商品との違い(特徴)を覚えることが重要です。

【4】医薬品に共通する特性と基本的な知識

これは登録販売者試験第1章の内容になりますが、「薬を服用したら、どのような課程を経て効果を発揮するのか」などを知っていれば、薬の服み方や用法用量、効果的な使用方法、誤った服み方を防ぐアドバイスも出来ます。

また、私の経験上、お客様の中にはこの服み方や注意点に関する説明を求めている方が多くいます。

またお薬を販売する時にこの用法・用量や注意点などを丁寧に伝える登録販売者はより信頼されます。

例えば

  • 一日3回なら4時間以上空ける
  • 一日2回から6時間以上空ける
  • コップ一杯のお水で服む
  • かぜで頭痛もするからと言って、かぜ薬と鎮痛剤を両方服んではいけない
  • 鼻炎薬の場合、眠気の副作用がでることがあるのでクルマの運転や機械の操作には気をつける
  • 目薬は一回一滴で充分で、指したら両目を閉じて軽く瞼を抑えると薬剤が鼻に抜けるのを防ぐので、より効果的
  • 下痢や嘔吐は、ウィルスなどを体外に排出しようとする「防御反応」なので、下痢止めなどで無理に止めない
  • 乗り物酔い薬は乗り物に乗る30分くらい前に服用すること

などがあげられます。

【5】説明方法に関する知識

医薬品に限らず、販売業や接客業の方はお客様に分かりやすく商品やサービスを説明するスキルが必要になります。

難しい専門用語は例えを用いて簡単に伝えるのもその一つです。

例えば、体を動かすエネルギー源であるブドウ糖は、車に例えるとガソリンの役目をします。

また、ビタミンは体の調子を整えたり、スムーズに動かすために必要なので潤滑油オイル)に例えます。

この方が、お客様も説明を聞いていて理解しやすいですよね。

ですので、職場の勉強会などで覚えたことをそのままお客様に話すのではなく、一度「どんな表現方法がお客様にとって分かりやすいか?」を考えてみてください。

そして文章に書き起こしたり、自分で聞いてみたりして、改善しながらより良い説明にしていきましょう。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は「登録販売者の実務で必要な知識」についてまとめてみました。

登録販売者は試験に受かってからの方が圧倒的に勉強することが多い仕事です。

なぜなら、販売方法や説明方法、接客方法などは、実際に経験を積まなければ上達しないからです。

「ロープレした通りやろうとしたけど、全然上手く喋れなかった」

「勉強会で教わったこともお客様を前にすると、緊張しちゃって話せない」

という方も、経験を積んでいくうちにスラスラと喋れるようになります。

ですので、現場で登録販売者試験第6章「接客・販売」を身につけて、お客様に信頼される登録販売者になってくださいね!


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