スプレー式の点鼻薬のメリットと注意点とは?

商品知識
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みなさん こんにちは😊

ところで、現在花粉症対策には様々なOTC医薬品が販売されていますよね。

中でも最近よくテレビCMなどで見かけるのが、鼻の粘膜に直接の噴霧するスプレー式のOTC医薬品です。

つらい時に鼻にワンプッシュすると、とたんに症状が治るのとても便利なお薬ですよね。

でも、医薬品であれば必ずメリットだけでなく注意点もあるはず。

そこで今回はそんな「スプレー式の鼻炎薬のメリットと注意点」ついてまとめました。

花粉症シーズンに入ると、お客様に質問される機会も増えるでしょう。

登録販売者として、そんな時にさらっと答えられるように是非確認しておきましょう!

スプレー式点鼻薬のメリットと注意点

スプレー式点鼻薬のメリット

スプレーは式の点鼻薬には主に4つのメリットがあります。

  • 即効性がある
  • 眠くなりにくい
  • 服用しないので水などが要らない
  • 必要な時だけ使用出来る

これらのメリットは「服用するタイプ」のお薬にはない点です。

では、なぜこの様なメリットがあるのでしょう。

即効性

くしゃみや鼻水などの症状を抑える目的でよく使用される成分が「血管収縮剤」です。

この「血管収縮剤」が鼻の中の血管を収縮させることで、「くしゃみ」や「鼻水」などの症状を抑えます。

服用するタイプのお薬は、腸から体内に吸収され、肝臓で代謝を受けてから全身を巡って効果を発揮するので、薬が効き始めるまで多少時間がかかります。

一方で、スプレータイプのお薬の場合は患部に直接薬剤を噴霧するので、より速く効果が得られるんです。

眠くなりにくい

くしゃみや鼻水、鼻詰まりを抑える成分として使用されているのが「抗ヒスタミン成分」と呼ばれるものです。

この抗ヒスタミン成分は一般の風邪薬などにも広く使用されている成分です。

ただし、副作用として「眠気」があります。

服用するタイプのお薬の場合、成分が体内に吸収されるのでどうしてもこの「副作用」も場合によってはでてしまいます。

一方で、スプレータイプのお薬の場合は患部である鼻の粘膜に直接、薬剤を噴霧します。

鼻の粘膜に噴霧されたお薬は患部に留まり、ほとんど体内に吸収されません。

その結果、眠気を起こす心配がないんです。

服用しないので水も要らない

くしゃみなどの症状で困った時、鼻にシュッとスプレーするだけなのでお水などを探さなくても使用出来ます。

普段、外にいることが多い方にはとても便利だと言えますね。

必要な時だけ使用出来る

花粉症の方はそのシーズンの間、いつ症状が現れるか分かりません。

天気予報などで雨の日など、予想される花粉の飛散量が少ない日でも症状が強く現れたりすることもあります。

そうなると、シーズンが終わるまでは毎日お薬を服用する人も多いのではないでしょうか。

その点、スプレータイプのお薬はツライときだけ使用するので毎日飲む必要もありません。

スプレーするタイプのお薬の注意点

ここまで見ていくと「じゃあスプレーするタイプで良いじゃないか」と思いませんか?

確かにスプレーするタイプのお薬にはメリットも多いのですが注意点もあるんです。

それは「使い過ぎると逆に鼻詰まりになる」という点です。

スプレータイプの点鼻薬を使用したことがある方のうち、30.1%の方が「鼻炎薬の効果が切れた後に鼻詰まりが悪化していると感じたことがある」とお応えしています。

これはスプレーするタイプのお薬のメリットとも関係しています

私たちは「速く効くお薬=良いお薬」と思いがちなところがあります。

その点、スプレーするタイプのお薬は「即効性」があるのでツライ時についつい使い過ぎてしまいがちです。

すると、血管を過度に収縮させてしまい結果的に鼻詰まりになってしまうケースもあります。

用法・用量を守ろう

スプレー式点鼻薬の場合、商品にもよりますが

  • 1日6回を限度とする
  • 適用間隔は3時間とする

などの用法・用量が定められています。

おすすめの点鼻薬

ナザール「スプレー」

佐藤製薬(株)ナザール「スプレー」ポンプ

ベンザ鼻炎スプレー

アリナミン製薬(株)ベンザ鼻炎スプレー

まとめ

いかがでしょうか。

今回は「スプレー式の点鼻薬のメリットと注意点」についてお伝えしました。

昔から医薬品のCMでは「用法用量を守って正しくお使い下さい」と謳っています。

登録販売者としては、お客様にスプレー式点鼻薬を販売する際には用法・用量を守って使用することと、過度に使用するとかえって鼻詰まりを起こすことがあることをお伝えしょう。


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