薬の副作用と主作用は表裏一体

豆知識
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みなさん こんにちは😊

ところで医薬品には「効能・効果」がありますよね

例えば、風邪薬なら「頭痛・発熱・咳・喉の痛み〜」などがあります。

そんな効能・効果は薬の主作用とも言えます。

一方で薬には必ずあるのが副作用(副反応)です。

副作用とは「体にとって良くない作用」とでも言いましょうか。

でも、それって実はお薬を使う人の目的によっては立派な主作用にもなるんです。

副作用と主作用

アセチルサリチル酸(アスピリン)

みなさんご存知のアスピリン。

薬学的には「アセチルサリチル酸」と言います。

これは解熱鎮痛成分で一般用医薬品にも広く使われています。

頭が痛い時に服んでいる方も多いのではないでしょうか。

そんなアセチルサリチル酸には「肉を溶かす」という副作用があります。

ですので、このアセチルサリチル酸を使用したお薬には必ず胃の粘膜を保護する成分(ダイアルミネートなど)が合わせて配合されています。

でないと「アスピリン潰瘍」を起こす恐れがあるからです。

ちょっと怖いですよね😅

その副作用が主作用に⁉︎

そんな解熱鎮痛成分であるアセチルサリチル酸の「肉を溶かす」働きを上手に主作用として使用している薬があります。

それがみなさんご存知の「イボコロリ」です。

私はまだなったことはありませんが、タコやイボが足の裏などにできると歩くたびに痛みを発します。

そんな歩くと痛いイボやタコを除去してくれるお薬がイボコロリです。

イボコロリの成分を見ると「サリチル酸」と書かれています。

これは先程の解熱鎮痛成分のアセチルサリチル酸と同じもので、これを患部に塗るとタコやイボがポロリととれます。

これはサリチル酸の肉を溶かす作用を主作用として上手く使用した例なんです。

一見すると困ってしまう作用も角度を変えれば役に立つ作用に早変わりしてしまうんですね。

あのバイアグラも?

みなさんご存知のバイアグラはED(勃起不全)のお薬ですよね。

実はそのバイアグラも元々そんな目的でつくられたお薬ではありませんでした。

バイアグラは元々、狭心症の治療薬として研究開発されていました。

ですが、臨床試験で思うような結果が得られなかったので試験の中止を決断。

治験者から予備の治験薬剤の返却を求めましたがそれを拒む人が多くいました。

そこでよくよく調べてみるとその治験薬が勃起力を向上させる効果があったからだと分かりました。

これがバイアグラ誕生のきっかけだそうです。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は「薬の副作用と主作用は表裏一体」というテーマでお伝えしました。

薬ではありませんが「付箋」も同じ原理ですよね。

ある接着剤メーカーが「粘着のり」の開発中に粘着力がとても弱い接着剤が出来ました。

その時に開発者がその粘着力の弱さを「すぐに剥がせる」という強みに変えて「付箋」という商品の開発に結びつけたんだそうです。






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