みなさん こんにちは😊
ところで、みなさんの中で
「登録販売者ってどんな仕事なの?」
「登録販売者のお給料は?」
「登録販売者試験は難しいの?」
など、登録販売者資格に興味があるという方はいますか?
でも、身近に登録販売者の友人や知り合いがいなければその実態はよく分かりませんよね。
そこで、今回は「登録販売者の仕事内容や必要なスキル、試験、お給料、労働時間など」をまとめてみました。
今回の記事が登録販売者に興味がある方や何か資格取得しようと検討している方、就職活動中の学生の方や求職中の方の参考になれば幸いです。
ご利用にあたってご留意いただきたいこと
職業解説について
掲載している職業解説は、関連団体、解説の職業の方が働いている企業等からのヒアリング調査、インターネットや関連図書などの文献等調査を基に作成しています。
各企業ごとに仕事の内容や労働条件などは全く同じではないことにご留意ください。
また、お給料や労働時間などは、必ずしもその職業全体を正確に反映しているものではありません。
登録販売者の仕事内容とは?(ドラッグストア編)
仕事内容

登録販売者は薬局、ドラッグストアなどで市販されている医薬品を販売します。
市販されている医薬品はOTC医薬品と呼ばれ、販売できるのは薬剤師と登録販売者に限られています。
OTC医薬品の中でも、副作用や薬の飲み合わせについて特に注意を要する「要指導医薬品」や「第1類医薬品」は薬剤師しか販売できません。
登録販売者はそれ以外の「第2類医薬品」「第3類医薬品」の販売を行うことが出来ます。
この「第2類医薬品」と「第3類医薬品」を合わせるとOTC医薬品の9割以上を占めますので、ほとんどの医薬品を販売出来ると言えます。
いずれの医薬品も販売時の情報提供のルールなどが決められており、販売時にはお客様からの質問や要望に親切・丁寧に分かりやすく対応し、親身なアドバイスも行います。
店舗のタイプによって取り扱っている商品は様々ですが、医薬品以外にサプリメントや日用品、食料品などの販売対応も行います。
また、搬入された医薬品や関連商品の受け取り、品出し、専用パソコンや目視による店頭商品の販売状況や店内在庫の管理なども行います。
さらに、お客様に店内レイアウトをわかりやすく表示するためのPOPやバーゲンなど店舗ごとのイベント告知を行うこともあります。
仕事の1日の流れ

出勤し、店内清掃などを済ませた後、品出しやレジ明け、釣り銭の管理を行います。
その後、店舗内のスタッフとの朝礼・ミーティングを行います。
開店後はお客様に対して医薬品・関連商品の販売接客業務だけではなく、搬入された医薬品や各種店舗での取扱商品の受け取り、商品レイアウトの整理・補充を行います。
また、店内イベントや商品紹介のPOPを作成し掲示します。
閉店が近づけば、当日の業務日誌を作成し、在庫の確認など管理業務を済ませます。
シフト制の場合は遅番担当者に引き継ぎを終えてから退勤します。
職業に含まれること

- 医薬品の効能や副作用について説明し、販売する。
- 搬入された医薬品の受け取り、指示された医薬品の品出しをする。
- 商品陳列の整理と商品の補充をする。
- 在庫管理(PC管理、目視による店頭商品在庫のチェック)をする。
- 開店の準備(品出し、レジ開けや釣り銭の管理)をする。
- POPなど企画提案をする。
- 店内ミーティングをする。
- 業務内容について日誌の作成をする。
登録販売者になるには

登録販売者になるには、特に学歴は必要とされませんが「登録販売者資格」が必要です。
チェーン展開しているドラックストアなどの場合は、新規卒業者を採用して、入職してから社内勉強会で資格取得を支援する場合が多いです。
一方で中途採用もあります。
また、登録販売者試験に合格しても実務経験がなければ、一人前の登録販売者とは認められません。
登録販売者として働くためには、店舗が所在する都道府県に「販売従事登録」をする必要があります。
OTC医薬品に関する知識は不可欠です。
商品について何がどこにあるかなどの売場の把握や、お客様への分かりやすい説明や臨機応変なささ対応がとれるコミュニケーション能力が必要です。
クレームに対する迅速・的確な対応も重要です。
また、ニュース・新聞をチェックして流行や新商品の情報に敏感であることも必要です

登録販売者(実務経験者)とは?

「実務又は業務に従事した期間は、月単位で計算することとし、1か月に80時間以上実務又は業務に従事した場合に、実務又は業務に従事したものと認められます」
「ただし、多様な勤務状況を踏まえ、上述の条件を満たさない場合でも、月当たりの時間数にかかわらず月単位で従事した期間が2年以上あり、かつ、過去5年間において、合計1920時間以上従事した場合も認められます」
上記の実務経験を積み、試験に合格した者は一人前の登録販売者(実務経験者)となります。
この実務経験は受験前の勤務実績でもカウントされますので、ドラッグストアなどで勤務している方が試験に合格後、すぐに実務経験者になることも可能です。
実務経験者と研修中の方の違い

登録販売者(実務経験者)でない方は、登録販売者(研修中)という扱いになります。
実務経験者と研修中の方の大きな違いは2つあります。
一つは「実務経験者でないと一人で医薬品の販売が出来ない」という点です。
二つ目が実務経験者でなければ、店舗全体の管理を行う「店舗管理者」になれないという点です。
労働条件の特徴

勤務先はドラッグストアや医薬品を扱うコンビニ、スーパー、薬局、配置薬販売などで全国に広がっています。
就業者の男女数は拮抗していて、年齢層は幅広いです。
就業形態は勤務先によって正社員やアルバイト、パートがあります。
労働時間は店舗次第ですが、早番や遅番の2交替制などシフトで働くケースもあります。
また、24時間営業をしているコンビニなどで勤務する場合には夜勤もあります。
残業は店舗の立地や取り扱う医薬品の種類の多少などもあって状況は様々です。
休日は、完全週休2日制や月単位で8~9日の休日を基本とするものの、繁忙日となる土日は出勤して平日休みにするケースも珍しくありません。
最近では、商品にタグ付けをしたり、レジ作業のセルフ化を進めることにより、レジ業務の軽減を図ってお客様の相談対応などを充実させる動きがあります。
就業者統計データ
就業者
全国3,437,750人
(出典:平成27年国勢調査)
労働時間
全国164時間
(出典:令和2年賃金構造基本統計調査)
年収
全国347.3万円
(出典:令和2年賃金構造基本統計調査)
年齢
41.7歳
(出典:令和2年賃金構造基本統計調査)
求人賃金(月額)
21.8万円
(出典 : ハローワーク求人統計データ)
有効求人倍率
1.65倍
登録販売者は国家資格なの?

登録販売者に関する疑問の中で最も多いのが「登録販売者って国家資格なの?」ではないでしょうか?
その点ははっきりとしていないのが現状です。
というのも、厚生労働省が試験問題のガイドラインを作成していますし、総務省の「国の資格制度一覧」の中の「厚生労働省管轄の資格」の中に記載されているからです。
資格取得のための通信講座の中には「国家資格」と明記しているものもあります。
試験問題の作成は厚生労働省の登録販売者試験問題作成の手引きを元に各都道府県が作成します。
また試験の実施も各都道府県で行われています。
近年の受験生数と合格者数

近年の登録販売者試験の受験者数は、以下のようになっています。(カッコ内は合格者数)
・2008年 91,024人(58,715人)
・2009年 44,788人(21,209人)
・2010年 39,116人(18,510人)
・2011年 33,913人(16,007人)
・2012年 28,050人(12,261人)
・2013年 28,527人(13,381人)
・2014年 31,362人(13,627人)
・2015年 49,864人(22,901人)
・2016年 53,369人(23,300人)
・2017年 61,126人(26,606人)
・2018年 65,500人(27,022人)
・2019年 65,288人(28,328人)
・2020年 52,959人(21,953人)
この受験生の数を見ると「受験資格」が無くなったことで、受験生の数が増えていることが伺えます。
[参照]厚生労働省「これまでの登録販売者試験実施状況について」
登録販売者試験の日程と申し込み方法

登録販売者試験は厚生労働省が主導して各都道府県が実ししています。
試験日は年に一回、各都道府県で行われます。
その際、各都道府県やエリアによって試験日は異なります。
例年、8月〜12月中旬に行われていますが、地域によっては平日開催の場合があります。
また地域によって「申し込み期間」にバラつきがあります。
「1か月以上ある」都道府県もあればや「一週間程度しかない」都道府県やエリアもありますので注意してください。
うっかり「申し込み期間が終わっていた」なんてことが起こらないように願書は余裕を持って手に入れておきましょう。
申し込み方法は、まず願書を入手する必要があります。
ホームページからのダウンロードや郵送、指定された場所での受け取りなど、都道府県ごとに入手方法が異なるため注意しましょう。
次に、願書に必要事項を記入し、受験料を支払ったうえで指定された場所へ提出します。
郵送もしくは持ち込みで提出するのが一般的です。
提出の締め切り日は試験のおよそ2ヶ月前で、都道府県によっては受取期間が10日程度のケースもあるため忘れないようにしましょう。
試験方法
筆記試験のみです。
試験の内容

試験内容は厚生労働省発表の登録販売者試験問題作成の手引き(厚生労働省)と「ガイドライン」を基に各都道府県が試験問題を作成しています。
ですので、出題範囲はあらかじめ以下の全5章から出題されることが決まっています。
- [第1章]医薬品に共通する特製と基本的な知識
- [第2章]人体の働きと医薬品
- [第3章]主な医薬品とその作用
- [第4章]薬事関連法規・制度
- [第5章]医薬品の適正使用・安全対策
受験料
登録販売者の試験を受ける際には、受験料が必要になります。
こちらも各都道府県ごとに13,000円〜18,000円くらいと、価格が異なりますので、自分が受験する都道府県の費用を事前に確認しましょう。
出題数や試験時間、合格ラインは?

試験はマークシート方式で1問1点で、合計出題数は 120問です。
試験時間240分です。(午前と午後に分かれます)
試験問題全体の正答率70%以上と各章の正解率が3.5割り〜4割以上(各都道府県によって異なる)が合格ラインの目安になります。
全120問出題されるので、84問以上の正解が合格ラインになります。
受験資格は無く、難易度もそこまで高くない?

登録販売者試験は受験資格は不要なので、他の受験資格が必要な介護福祉士や栄養士に比べると挑戦しやすい資格です。
また登録販売者試験は絶対評価で、合格基準をクリアすれば誰もが合格できるので、受験者数が増えたからと言っても、自分の合否には影響しません。
さらに全国の平均合格率は約43.9%ですので、だいたい2人に1人は合格している計算になることから、合格率は比較的高いと言えます。
かと言って、全く勉強しなくても合格できるような試験ではありませんので、しっかり対策をして確実に合格を狙いましょう!
同じ年に複数回、受験出来るの?

登録販売者の試験は各都道府県で例年8月上旬から12月中旬の間に実施されますが、試験日も都道府県ごとに異なります。
試験日が異なる都道府県まで行けば、同じ年に何度でも受験することが可能です。
ただし、試験の申込締め切りが試験日の2カ月以上前という都道府県がほとんどなので、合否の結果を知ってから他の都道府県に申し込もうと思ってもスケジュール的に合わないこともあります。
もし、自信がない方はスケジュールを確認した上で、あらかじめ申し込みをしておきましょう。
また、残念ながら試験に落ちてしまうと、もう1年勉強しないといけなくなります。
それを避けるためには何としても1回の試験で合格する必要があります。
複数の試験会場で受験する時の注意点
複数の都道府県で受験する時に注意すべきことが3つあります
- 願書は都道府県ごとに郵送で取り寄せないといけない
- 試験日だけではなく、申込期限も都道府県ごとに異なるので注意する
- 複数の受験をする時は日程が重なっていないことを必ず確認する
受験勉強のポイント

【1】試験問題作成の手引き
先ほども触れたように、登録販売者の試験問題は、厚生労働省が公開している「試験問題作成に関する手引き」をもとに各都道府県が作成しますので、「試験問題作成に関する手引き」に準じて作成されたテキストや問題集を購入して勉強をしましょう。
また、「試験問題作成に関する手引き」は時々改訂されることもあるため、最新の「試験問題作成に関する手引き」の内容が反映されているか確認することも大切です。
【2】試験時間
試験は午前と午後に分けて行われますが、それぞれ120分しかありません。
「苦手な問題に時間を掛けすぎて最後の問題まで辿り着けなかった」
とならないよに、問題集や過去問を徹底的に解いて、時間内に解答出来るように「時間配分」にも気を配りましょう。
【3】その他のポイント
- 足切りにひっかからないように、すべての科目に満遍なく取り掛かる。
- マークミスをしないように、マークシート方式の記入や消去などに慣れておく。
しっかりと勉強するのはもちろんのことですが
「回答欄を間違えていた」
「苦手な章で正解率が基準未満だった」
などというミスをしないことも大切です。
また、マークシートに不慣れな方は「マークシート用鉛筆」を使用することをおすすめします。
都道府県別・合格率ランキング
ここで、2017年度から2019年度の3年間の各都道府県の平均合格率をランキングにしました!
合格率が高い都道府県ランキング
2017年度~2019年度の平均合格率が高かったのは以下の都道府県です。
- 1位 北海道61.7%
- 2位 宮城県60.2%
- 3位 山形県56.9%
- 4位 秋田県55.5%
- 5位 青森県55.0%
これを見ると北海道と東北地方に偏っていることが分かります。
試験問題の難易度が高い合格率と関係している可能性が考えられます。
合格率が低い県
合格率が低い都道府県ワースト3はこちらです。
- 第47位:埼玉県 23.3%
- 第46位:千葉県 24.8%
- 第45位:高知県 25.0%
2019年度の登録販売者試験合格率ワースト1位は埼玉県でした。
ブロックごとで比較すると、首都圏ブロックの合格率25.7%(2019年度試験)で最も低い結果となりました。
このように比較してみると、最も合格率の高い北海道と最も低い埼玉県との差は約40%にもなります。
医薬品の分類
第1類医薬品
販売できるのは薬剤師に限られていて、副作用や相互作用などの項目で安全性上、特に注意を要する医薬品です。
医療用医薬品から市販薬に切り替わったばかりのお薬(スイッチOTC薬)は副作用のリスクが高いので、基本的にこの第一類医薬品になります。
第2類医薬品
副作用や相互作用などの項目で安全性上、注意が必要な医薬品で、かぜ薬や解熱剤、鎮痛剤など日常生活で必要性の高い製品のほとんどがこの第二類医薬品です。
第3類医薬品
副作用や相互作用などの項目で、第一類医薬品や第二類医薬品に相当するもの以外の一般用医薬品です。
登録販売者が販売出来る分類と情報提供の必要性
登録販売者が販売できるOTC医薬品は第二類および第三類医薬品です
※副作用のリスクの大きい第一類医薬品は薬剤師のみが販売可能と定められています。
第二類医薬品とは

第二類医薬品は、まれに入院相当以上の健康被害を生じる可能性がある成分を含むものです。
(例)主なかぜ薬や解熱鎮痛薬、胃腸鎮痛鎮けい薬、便秘薬など
【情報提供の必要性】
・相談があった場合…義務
・相談がなかった場合…努力義務
第三類医薬品とは

日常生活に支障を来す程度ではないが全身の変調や不調が起こる恐れがある成分を含むもの
(例)ビタミンB・C含有保健薬、主な整腸薬、消化薬など
【情報提供の必要性】
・相談があった場合…義務
・相談がなかった場合…不要
登録販売者が販売できる一般用医薬品は第二類および第三類医薬品を合わせると全一般用医薬品の90%以上を占めています。
つまり、店舗で扱っているほとんどのお薬を販売出来ます。
また、登録販売者はお客様からの相談があった場合には応じる義務や相談がない場合でも情報を提供していく努力をしていかなければならない努力義務も生じます。
そのため登録販売者として働くにあっては医薬品だけでなく体の仕組みや健康、病気についてなどの幅広い知識を持つ必要があります。
薬の適切なアドバイスもする

なお、医薬品の販売以外にも消費者に対して薬の適切なアドバイスや副作用・効能について説明することも登録販売者の重要な業務です。
一般消費者は医薬品に関する専門的な知識を持っていないため、丁寧に医薬品について説明しなければなりません。
ただ、胃腸薬や頭痛薬、風邪薬、便秘薬などは販売するにあたって薬剤師ほどの高度な知識は必要ありません。
ですが、もしもお客様から相談があった場合にしっかりと勉強した専門家の正しい知識をもって情報提供をしないといけません。
登録販売者として働くための要件

試験合格後は下記の要件を満たさなければ、たとえ試験に合格していても登録販売者としてお仕事に就くことが出来ません。
それには実際にお仕事をする都道府県に販売従事登録申請を行って販売従事登録証を発行することです。
(例)神奈川県に住んでいても東京都で働く場合は都庁に行って申請します。
※情報は出来る限り正確で最新のものご提供できるように心掛けておりますが最新の情報に関しては厚生労働省や各自治体のHPなどをチェックしてください。
登録販売者として活躍できる職場とは?

登録販売者の資格取得後、具体的にどんな職場・業種で働くことができるのか見ていきましょう!
ドラッグストア

まず第一にドラッグストアがあります。
昨今のドラッグストアの出店ペースを支えているのは間違いなく登録販売者の存在です。
以前は薬剤師か薬種商しか一般用医薬品を販売できませんでした。
もし登録販売者が誕生していなければ現在のようにハイペースでドラッグストアは新規出店出来なかったはずです。
それは薬剤師の人員確保が間に合いないからです。
つまり第二・第三類医薬品を薬剤師がいなくても登録販売者単独で販売できるからこそのハイペースな新規出店と言えるでしょう。
また最近ではドラッグストアに勤める場合は、特に店長職などであれば、登録販売者の資格は持っていて当然という風潮があります。
出店ペースが早いということは、それだけ登録販売者にとっても店長職などのポストにつくことが当たり前になっています。
一般の方が医薬品を求める時は、やはり一番身近な場所がドラッグストアです。
OTC医薬品アドバイザーのプロとして、お客様の相談にのったり、アドバイスができる登録販売者はやりがいを感じられるでしょう。
ドラッグストアの主な仕事
- 重いケースも持ち上げる品出し
- 食料品や日用品などの発注
- レジ打ちや商品棚の前出し
- おすすめ商品紹介のためのPOP作成
配置薬販売業

登録販売者は企業や一般家庭を訪問して医薬品を販売する「配置薬(置き薬)」の営業職としても活躍することができます。
利用者との距離が比較的近く、情報提供もしっかりできるので、人と接することが好きな人にはおすすめです。
スーパーマーケット

登録販売者資格の誕生後、スーパーマーケットやホームセンターでも医薬品を取り扱う店舗が急増しました。
またスーパーマーケットなどでは
「急に子供が熱を出したので急いで解熱剤を買いに来た!」
というような方よりは普段のお買い物のついでに一般用医薬品を求めるお客様が多いでしょう。
そんなスーパーマーケットなどなら野菜や魚などの食料品や日用品もたくさん販売しているので、登録販売者として食事と合わせた健康アドバイスを行える環境となります。
ホームセンター

ホームセンターの場合はその床面積の広大さが特徴です。
医薬品売り場も都市型の小さいドラッグストアよりも広いということもめずらしくありません。
またドラッグストアの場合、品出しやレジ打ちが仕事のメインになってしまうことが多いのに対して、ホームセンターは基本的に医薬品売り場専属という働き方ができる店舗がほとんどです。
家電量販店・ディスカウントストア・コンビニ・免税店 など

登録販売者資格が誕生してからはこれらの業種も一般用医薬品を取り扱う店舗が大幅に増加しました。
それも初めから薬剤師しか販売できない第一類医薬品は置かずに第二類と第三類医薬品のみの取り扱いにする事で、登録販売者のみで店舗を運営するケースが多いことが特徴のようです。
ただ、コンビニエンスストアにはドラッグストア企業とのコラボ店も多く、調剤薬局との併設店、医薬品の取り扱い数がドラッグストアにも劣らないような店舗もあります。
また、免税店ではもちろん海外からの観光客などのお客さまも多いので外国語が必須ではありませんが語学力を活かしたいという方にはぴったりの職場と言えます。
調剤薬局

2020年に登録販売者の実務経験に関する大きな変更がありました。
それまで管理者要件を満たすためには「直近5年のあいだに月80時間以上の勤務を24ヶ月以上」の実務経験が必要と定められていました。
しかし、2020年4月1日からは「直近5年のあいだに1920時間、かつ、24ヶ月以上」の実務経験があれば管理者要件とすると変更されました。
この変更の恩恵を大きく受けることになったのがパートで働く方の多い調剤薬局勤務の登録販売者です
全国に5万件あると言われる調剤薬局では、種類や量の違いはあれどOTC医薬品も置かれています。
そのため薬局データ入力や医薬品のピッキング、そのかたわらにOTC医薬品を販売できる登録販売者の需要は高まっています。
変更後の規定では、月80時間以上→最低限32時間以上となり1か月32時間ペースで良ければ、調剤薬局で働くパートの登録販売者の方も実務経験の維持がだいぶ楽になりました。
登録販売者の将来性は?

登録販売者資格取得を検討している人の中には登録販売者の将来性はどうなのか気になる人も多いのではないでしょうか?
現在、少子高齢化が進む日本では薬剤師が不足することが予想されます。
そんな背景もあって登録販売者の需要は今後も伸びていくと予想されます。
登録販売者のメリット

登録販売者は仕事だけでなく、私生活においても役に立つ資格です。
健康や病気に関する知識があれば、自分や自分の周りの人の役に立てるからです。
また仕事がドラッグストアやホームセンター、家電量販店、配置薬薬販売業などが職場になる登録販売者は全国に仕事があるというメリットもあります。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は登録販売者についてまとめてみました。
昨今、健康に関する話題が巷(ちまた)を騒がせていますよね。
健康や医療という話題は人の命にかかわるものですので、どの時代においても話題は尽きません。
登録販売者は就職やキャリアアップに有利であるだけでなく、人の健康に携わることができる、とても意味のある仕事です。
体調を崩すと人は不安になるものです。
そこで登録販売者の資格をもったあなたが誰かを救うことができるかもしれません。
きっと、ご家族や周りの方からの相談も増えると思います。
そんな登録販売者になってみませんか?
コメント