みなさん こんにちは。
登録販売者Naviの中村です。
いつもありがとうございます😊
ところで、ドラッグストアに行くと、いつも数十種類の胃腸薬が販売されてますよね。
私も時々、食べ過ぎた時に服用しています😅
今回は、そんな胃腸薬に関する「高血圧の方に胃腸薬を販売する時の注意点」をお伝えしたいと思います。
セルフメディケイションの推進という役割を担う登録販売者として、知っておくと、非常に良い内容ですので是非ご覧ください!
胃腸薬をおすすめする時の注意点
高血圧かどうかを確認しよう

高血圧は、喫煙と並んで日本人の生活習慣病に最も大きく影響する要因です。
もし高血圧が完全に予防できれば、年間10万人以上の人が死亡せずにすむと推計されています。
高血圧自体は、過去数十年で大きく減少しましたが、今なお20歳以上の国民の二人に一人は高血圧です。
そんな日本人の高血圧の最大の原因は、食塩(ナトリウム)の取り過ぎです。
胃腸薬とナトリウムの関係

では、胃腸薬とナトリウムにどんな関係があるのでしょうか?
みなさんご存知の通り、胃腸薬の中には速効性制酸剤「炭酸水素ナトリウム」を含くむ商品が多くありますよね。
この炭酸水素ナトリウムは胸焼けしている時などに、出過ぎた胃酸を中和して、つらい症状を素速く緩和してくれます。
実は、この炭酸水素ナトリウムが今回のお話のポイントになるんです。
炭酸水素ナトリウムと胃酸の反応

炭酸水素ナトリウムを服用すると体の中で以下ような反応が起こります。
NaHCO3+HCl→NaCl+H2O+CO2
炭酸水素ナトリウム+胃酸(塩酸)=塩化ナトリウム+水+二酸化炭素
胃酸はPH1〜2の強酸性ですが、その胃酸(塩酸)と炭酸水素ナトリウムが反応すると「塩」と「水」と「二酸化炭素」が発生します。
つまり、塩を摂っていないのに体の中で塩(ナトリウム)が発生するんです。
炭酸水素ナトリウムはどの胃腸薬に入ってるの?

では、炭酸水素ナトリウムが入っている胃腸薬はどれくらいあるのでしょうか?
炭酸水素ナトリウムを配合している代表的な胃腸薬としては
- キャベジン
- 太田胃酸
- パンシロン
- 田辺胃腸薬《調律》
などがあります。
他にも、各ドラッグストアのPB商品など、たくさんの商品があると思われます。
高血圧症のお客様にはナトリウムが入っていないものを

このことから、高血圧症のお客様には念のため炭酸水素ナトリウムを含まない胃腸薬をおすすめする方がベターだと思います。
ただ、「一年に数回だけ」「ごくたまに服む」くらいの方は、それほど気にする必要はないと思います。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「高血圧の方に胃腸薬を販売する時の注意点」についてお伝えしました。
今回このテーマを取り上げたのは、実はInstagramでフォロワーさんから
「ドラッグストアに胃腸薬を買いに行った時に、登録販売者さんから、高血圧かどうか質問されたんですがなぜですか?」
という質問をDMで頂いたからなんです。
私たち登録販売者はセルフメディケイションを推進する「健康アドバイザー」です。
ですので、健康に関する様々な知識を増やして、よりますお客様に頼りにされる登録販売者を目指していきましょう!
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