みなさん こんにちは😊
ところで、みなさんは接客中に女性のお客様に
「コレステロールが高いんだけど、何か良いのない?」
「この前、骨密度の検査で引っかかっちゃってさ〜」
など、コレステロールや骨密度について相談を受けた経験はありませんか?
また、そんな時にどのようにお応えしていますか?
ご存知の通り、女性は更年期の時期になると女性ホルモンの分泌量が急激に減少しますよね。
女性ホルモンの分泌量が減ると、体に様々な変化が現れます。
実はその変化の中に「骨密度の低下」や「コレステロールの上昇」があります。
そこで今回は、「女性ホルモンと骨密度・コレステロールの関係性」についてお伝えします。
「お客様にその原因と対処法のアドバイスが出来るようになりたい!」
「そんな時にお客様に適切な接客や対応がしたい」
「薬剤師さんのように信頼される登録販売者になりたい!」
と、お考えの方は是非ご覧ください♪
参照:厚生労働省研究班(東京大学医学部藤井班)監修 女性の健康推進室 「ヘルスケアラボ」
女性ホルモン
女性ホルモンと骨密度の関係

私達の骨は一度作られた骨をずっと使い続けているように思えますが、実はそうではありません。
私達の骨は毎日新しく生まれ変わっています。
その働きを担っているのが
- 破骨細胞
- 骨芽細胞
です。
破骨細胞は古い骨を壊す働きがあります。
骨芽細胞は新しい骨を作る働きがあります。
この2つの細胞が共に協力しあって骨は毎日新しく生まれ変わっています。
実は、女性ホルモンはこの破骨細胞の「見張り役」という役割があります。
女性ホルモンは骨を壊し過ぎたり、壊す量が不足しないように、常にコントロールしてくれています。
ところが、閉経後に見張り役の女性ホルモンの分泌量が急に減ってしまうことで、破骨細胞が不必要に骨を壊してしまいます。
これが、骨密度が下がる主な原因です。
女性の方が男性に比べて骨粗鬆症を発症する割合が高いのはこのためです。
女性ホルモンとコレステロールの関係

では、閉経後の女性がコレステロール値が上がる傾向があるのは何故でしょう?
そもそも、コレステロールは「体に良くないもの」というイメージをもっている人も多いかも知れませんが、実はコレステロールや細胞膜の材料になるなど、私たちが生きていく上で必要不可欠な物質なんです。
そのコレステロールは食事から摂っているのは約20%で、残りの約80%は肝臓で合成されています。
実は、女性ホルモンはコレステロールを合成する量を調整してくれる働きがあります。
ですが、閉経後にその調整役の女性ホルモンが減少することで、体が不必要にコレステロールを合成してしまいます。
これが、閉経後の女性のコレステロール値が上昇する主な原因です。
女性ホルモンの分泌量が減少することに対する対策として「イソフラボン」の摂取があげられます
女性ホルモン分泌量減少の対処法
薬物療法

医療機関を受診してコレステロール値を下げるお薬や骨密度の低下を防ぐお薬を処方してもらいます。
骨密度の低下は骨粗鬆症を、コレステロール値の上昇は動脈硬化症を引き起こす原因になります。
定期検診で数値が分かるので早めに対策をとれば、それらを防ぐことが出来ますよね。
運動療法

コレステロール値を下げる方法の一つに運動があげられます。
また、運動すると骨に衝撃が加わるので、骨密度の低下を防ぐ効果が期待出来ます。
食事療法

大豆に多く含まれる大豆イソフラボンは女性ホルモンと化学式がとても似ています。
その大豆イソフラボンを摂取することで、体が女性ホルモンが減少していないように働いてくれます。
納豆や豆腐、油揚げ、厚揚げなどの大豆製品を意識して食べることで、女性ホルモンが減少することで起こる更年期障害などの様々な症状の軽減につながることが分かっています。
また、特に高齢者の場合は、食事量が減ると骨の原料のカルシウムの摂取量も相対的に減少しがちです。
牛乳や小魚など、カルシウムを多く含む食品を意識して摂りましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「女性ホルモンと骨密度・コレステロールの関係性」についてお伝えしました。
女性ホルモンは
- 破骨細胞の働き
- 体内でコレステロールを合成する量
をコントロールする「調整役」でもあります。
その調整役(女性ホルモン)がいなくなると、必要以上に骨を壊したり、コレステロールを合成してしまうことで
- 骨粗鬆症
- 高コレステロール血症
になりやすくなります。
また、女性ホルモンの減少が理由だからと言っても、健康に対する影響は変わりません。
ですが、「体の仕組みがそうだから仕方がない」と諦めずに対策をとれば何も問題はありませんので、登録販売者としては適切なアドバイスをしていきましょう!
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