登録販売者試験で必ず出題される項目の1つが抗コリン成分です
その抗コリン成分の副作用に口渇(口の渇き)があります
今回はその口渇が起こる理由についてお伝えします
アセチルコリンの働き
私たちの体の中に存在しているアセチルコリンという物質は副交感神経を優位にすることで
- 排尿
- 鼻水を出す
- 胃腸を動かす
などの働きがあります
アセチルコリンの働きを抑えるとどうなるの?
アセチルコリンの働きは副交感神経を優位にしますがその働きを抑えることで
- 過活動膀胱の改善(排尿を抑えるため)
- 鼻水を抑える
- 胃の鎮痛鎮痙作用
などの効果が得られます
アセチルコリンのもう一つの働き
アセチルコリンが副交感神経を優位にすることで唾液の分泌を促されます
花粉症の方などは鼻水が抑える目的で抗コリン薬を服用しますが、そうすると同時に唾液の分泌も抑制されるので口の渇きを感じます
そんな副作用でお困りのお客様には何をおすすめするの?
登録販売者としてどうしても口渇の副作用の方が強く現れるお客様にはスプレー式(噴霧式)のお薬をおすすめしましょう
スプレー式のお薬は内服せずに患部に直接するので経口薬のような副作用はほとんど現れません
ただ、速効性があるのでついつい過剰に使用して逆に鼻づまりを起こすケースが多いので用法用量を守って使用することをお客様にお伝えしましょう
まとめ
今回は抗コリン薬を服むと口が渇く理由についてお伝えしました
抗コリン成分を内服するとどうしても望んでいない副作用が強く現れることもあります
登録販売者として医薬品を販売する時はその点を説明しておくと良いでしょう
このブログのカテゴリー登録販売者試験対策が少しでも受験生のみなさんの役に立てれば幸いです
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