脂溶性ビタミンの種類や主な働きをチェック!

登録販売者試験対策
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ビタミンは体になくてはならない五大栄養素の一つで、元々ラテン語でビタは「生命」アミンは「必要」という言葉から来ています。

食事だけでは不足しがちな栄養素をサプリメントで摂取することは今では普通に行われています。

そこで今回は登録販売者試験対策として「滋養強壮保健薬」からまずは知っておきたい脂溶性ビタミンについて確認していきましょう!

滋養強壮保健薬とは

そもそも、ここで言う滋養強壮保健薬とは、体調の不調を生じやすい状態や体質の改善、特定の栄養素の不足による症状の改善又は予防等を目的として、ビタミン成分、カルシウム、アミノ酸、生薬成分等が配合された医薬品を指します

ビタミン等の補給を目的とするものとしては医薬部外品の保健薬も存在し、その効能・効果の範囲は、滋養強壮、虚弱体質の改善、病中・病後の栄養補給等に限定されています

医薬部外品の保健薬について、その配合成分や分量は人体に対する作用が緩和なものに限られており、ビタミン等でも1日最大量が既定値を超えるものは医薬品としてのみ認められています

また、神経痛、筋肉痛、関節痛、しみ・そばかす等のような特定部位の症状に対する効能・効果については、医薬品においてのみ認められていますので、これもまた滋養強壮保健薬とは異なります



ビタミン剤

ここでビタミン剤と呼ぶものは、滋養強壮保健薬の中でも1種類以上のビタミンを主薬とし、そのビタミンの有効性が期待される症状及びその補給に用いられることを目的とする内服薬のことです

ビタミンは微量ながらも体内の代謝に大きく関わる重要な化合物です

しかし、人間の体で産生できる量だけでは不十分であったり、そもそも産生できないビタミンも存在します

そのため、体内で必要なビタミンは外部からも摂取する必要がありますが、多く摂取したからといって適用となっている症状の改善が早まるものではありません

水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの大きな違いって何?

ビタミンはその性質によって脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンに分けられます

そこで知っておきたいのが、脂溶性ビタミンの過剰摂取によるリスクです

そもそも水溶性ビタミンの場合、過剰摂取のリスクはほとんどありません

それは水溶性ビタミンでは摂取した分すべてを体に吸収した後でも、必要以上の水溶性ビタミンは尿などの水分に溶け込んで体外へ排泄されるからです

一方、脂溶性ビタミンの場合は、油に溶けることができる(水には溶けない)性質を持ちます

脂溶性ビタミンは体に吸収されると、肝臓や全身の脂肪に蓄えられてしまいます

これが過剰症を起こしてしまう理由です

多くの種類があるビタミンの中で、脂溶性ビタミンは「ビタミンA、E、D、K」のみです

※ゴロ合わせで「脂溶性ビタミンはこれだけ→これD・A・K・Eとすると覚えやすいですよ

残りは水溶性ビタミンですので、どれが脂溶性ビタミンなのかを覚えておくと良いでしょう

それでは、脂溶性ビタミンのそれぞれの働きを確認していきます。

ビタミンA(レチノール)

レバーなどに多く含まれる

ビタミンAは別名レチノールとも呼ばれ、夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素です

ビタミンAが不足すると夜間の視力低下(夜盲症)を生じます

脂溶性ビタミンであることから過剰摂取のリスクが付きもので、特に妊婦では胎児の先天異常への影響が認められており、注意が必要です



ビタミンD(カルシフェロール)

ビタミンDはカルシウムの体内への吸収に関わり、骨の形成を助ける栄養素です。不足すると骨や歯の発育不良やくる病をきたします

食品から摂取したビタミンDや体内で生合成したビタミンDは、腎臓で活性型に変換されて働きます

ビタミンDは日光に浴びると体内で生成されます

ビタミンK

ビタミンKは、体の中では大腸の腸内細菌が生産しています

血液凝固や骨のカルシウム定着に関与する栄養素です

ビタミンKは様々な食品に含まれていますが、特にモロヘイヤや納豆には多く含まれています

血栓が出来るのを防ぐワーファリンとの服み合わせには注意が必要です。

ビタミンE(トコフェロール)

ビタミンEは別名トコフェロールとも呼ばれ、体内の脂質を酸化から守る働きから「抗酸化ビタミン」「若さのビタミン」とも呼ばれ、「アンチエイジング」に良いとされています。

またホルモンの乱れを調整して更年期障害を緩和する働きもあります。

さらに医薬品の場合、手足などの抹消の血流を改善させる作用もあるので、肩こりや冷え性、霜焼け、手足の痺れに効果があります。

その上、善玉コレステロールを増やす働きもあるので生活習慣病が気になる方にもおすすめのビタミンです。

食品中ではアーモンドやアボカドなどに多く含まれています。



試験で押さえたいポイント

  • ビタミンA:不足すると夜盲症 ビタミンD:腎臓で活性型に変化させる
  • ビタミンK:血液凝固にも関与
  • ビタミンE:脂質の酸化防止、血流を改善

まとめ

今回、説明したのは脂溶性ビタミンのみです

もし時間があれば実際にサプリメントのパッケージ等を確認してみると視覚的にも覚えられるかも知れません

文字ばかりで覚えるのが難しい方はドラッグストアに足を運んでみましょう!

また、このブログのカテゴリー「登録販売者試験対策」が少しでも受験生の皆さんのお役に立てれば幸いです






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