みなさん こんにちは😊
突然ですが、梅雨時から秋頃までは水虫に悩む方が多くなる時期ですよね。
その時期には、みなさんもお客様から水虫薬に関するご相談を受ける機会も多いのではないでしょうか。
「でも水虫薬と種類が多くて覚え切れない」
「新しい成分が入っているけど、その働きや注意点が分からない」
「水虫薬の選び方が今ひとつ分からない」
という登録販売者の方も多いはず。
そこで、今回は「水虫を販売する時のポイント」をまとめてみました。
「水虫薬をちゃんと説明出来るようになりたい」
とらせていう登録販売者の方は是非ご覧ください😊
水虫薬を販売する時のポイント
水虫とは
水虫は、真菌(カビ)の一種である白癬菌に感染することで起こります。
また、治りにくいのも特徴のひとつです。
水虫は「足白癬」の俗称で、おもに次の3つのタイプに分けられます。
趾間型
足の指の間に発症するタイプで、水虫のなかで最も多く見られます。
とくに、薬指と小指の間にできることが多く、白くふやけて皮がめくれ赤くただれます。
かゆみを強く感じるのがこのタイプです。
小水疱型
足底から足のフチ、指の付け根にかけて小さな水ぶくれが発生し、破れた後に乾燥してポロポロ皮がむけます。
梅雨の時期に発症しやすく、秋によくなるケースが多く見られます。
かゆみを伴うこともあります。
角質増殖型
かかとを中心に、足底の皮膚が分厚くなってかたくなり、ひび割れると痛みが生じます。
かゆみはほとんどありませんが、冬でも症状が続きます。
水虫は「白癬菌」という菌に感染して起こります。
実は、白癬菌が潜んでいる「角質」や「垢」は、水虫の人が家の中を移動するたびに、家中に散らばり、それに接触した人に感染が広がるという仕組みなんです。
水虫は、白癬菌に感染することによって起こります。
とはいえ、例えば水虫を持つ人と同じバスマットを使うなどして白癬菌が足に付着しても、すぐに発症するわけではありません。
白癬菌が付着した状態が続き、菌が増えやすい環境が整うことで水虫にかかります。
白癬菌の増殖を促す要因としては、次のようなことがあげられます。
- 高温・多湿な環境
- 足の指の間隔が狭く、蒸れやすい
- 小さな傷がある
- 皮膚のバリア機能が低下している
- 長靴やブーツ、分厚い靴下などを長時間履く
また、同居している人が水虫になっていたり、ジムやプールなど多くの人が裸足で歩く場所に行くことが多かったりすると、感染のリスクも高まります。
水虫に関するデータ
現在、水虫にかかっている人は、日本では約2,500万人(6人中一人)いると推定されています。
もともと水虫は成人男性に多い疾患でしたが、最近では男女差が少なくなり、女性の3人に1人が水虫になっているという報告も見られます。
とくに、ブーツやパンプス、ストッキングなどを長時間履く人は注意が必要です。
蒸れた状態が続くと、水虫に感染しやすくなります。
あなたは大丈夫?
水虫を放置すると、ほかにも感染が広がってしまいます。
次の部位を中心に、足をこまめにチェックすることが大切です。
足の指の間
最もできやすい部位です。指の間を広げて細かくチェックしましょう。
足裏、足のふち、指の付け根
最初に小さな水ぶくれができることが多いものの、目立ちにくくかゆみがあるとは限りません。
見過ごすことで悪化につながるので注意しましょう。
かかと
かゆみや水虫らしい症状はありませんが、粉をふいたようにガサガサな状態になっているときは要注意です。
水虫の予防・対処方法
水虫を予防し、適切に対処するためにはどうすればよいのでしょうか。
おさえておきたいのが、次の2つのポイントです。
清潔を保つ
室内で靴を脱ぐ習慣のある日本では、裸足で歩く機会が少なくありません。
不特定多数の人が出入りする場所だと、感染のリスクも高まります。
そうした場所を完全に避けるのはなかなか難しいもの。
大切なのは、その後のケアです。
スポーツジムなどでトレーニング後にシャワーを浴びていても、脱衣所の白癬菌が付着する可能性は十分にあります。
帰宅後にもう一度足を洗うことで感染を防ぎましょう。
足の指の間もしっかり開いて、やさしくていねいに洗うのがポイントです。
蒸れた状態を避ける
長時間靴を履き続けたり、分厚い靴下を履いたりして蒸れた状態が続くと、水虫を発症しやすくなります。
通気性のよい靴下を着用するほか、意識して靴を脱ぐ時間をつくるといいですね。
また、足だけでなく、靴をよく乾かすことも大切です。
夏場のサンダルも汗がたまりやすいので、こまめなケアで清潔を保ちましょう。
水虫薬の選び方
かゆみが出たり皮がむけたりと、なかなか厄介な水虫。
治療法として内服薬が加わったことで、治癒が可能になってきています。
水虫ができたら、基本的には外用薬を塗って治療します。
ただし、難治性の場合は内服薬が処方されます。
例えば、爪水虫が進行すると外用薬だけでは治りにくいため、内服薬が有効とされています。
外用薬と一口にいっても、いろいろなタイプがあります。
最もよく用いられるのが、クリーム状の外用薬です。
指の間などの細かい部分にも、適切な量を塗ることができます。
軟膏も同じように使い勝手はよいものの、べたつきが気になる人もいるようです。
液体の外用薬は浸透性もよく速乾性が特徴ですが、ふやけたりただれたりしている場所に用いると刺激を感じることもあります。
スプレータイプの外用薬は、手を汚さず手軽に使えるのがメリットです。
水虫薬を使用する時の注意点は?
水虫薬を塗るとクロタミトンなどの痒み止め成分や局所麻酔成分の働きで一時的に痒みを感じなくなったり、感じにくくなるので「水虫が治った!」と勘違いする人がよくいます。
しかし、白癬菌はそんなにすぐに死滅しません。
ですので、かゆみが治っても白癬菌が死滅する目安の「1ヶ月間」は薬を塗り続けてください
症状別のお薬タイプ
じゅくじゅくしている時は「軟骨又はクリームタイプ」、カサカサ皮膚が厚く角質化している時には「液剤又はクリームタイプ」がそれぞれおすすめです。
【おすすめ商品・ブテナロツクVα】
有効成分
ブテナフィン塩酸塩
真菌細胞の構成成分であるエルゴステロールの生成を早い段階で抑えます
マレイン酸クロルフェニラミン
抗ヒスタミン作用により皮膚疾患の痒みを抑えます
l-メントール
皮膚冷感刺激作用によりスーツとした清涼感を与えてむず痒さを抑えます
イソプロピルメチルフェノール
殺菌作用で、足の臭いの原因の細菌を殺します
グリチルリチン酸
炎症を抑え、痒みを鎮めます。湿疹、痒みに効果があります
塩酸ジブカイン
神経に作用して、痒みが脳に伝わるのをブロックします
クロタミトン
皮膚に軽い灼熱感を与えその刺激により痒みを抑えます。
まとめ
いかがでしょうか。
世の中に水虫に悩んでいる人はたくさんいます
でも、そんな方がドラッグストアなどに足を運んでも、どの水虫薬が良いのか分かりません
そこで頼りになるのが「登録販売者」ですお薬を販売する際には日常生活におけるアドバイスも添えることでより確実に効果が得られたり、ご家族への感染を防ぐことが出来ます
是非、お客様に喜ばれる接客をしてくださいね
コメント