みなさん こんにちは
ところでみなさんは「血液サラサラ」って聞いたことありますか?
なんとなくイメージですが、血液が水のようにサラサラと流れている方が健康的だと思いませんか?
逆だと不健康な感じがしますよね?
「血液サラサラになりたい!」
「多分、自分の血液はドロドロだ…」
など、様々な方がいますよね
そんな方が「医薬品登録販売者」のあなたに相談してきたらどう答えれば良いか分かりますか?
答え次第であなたをお薬屋さんと信頼するかも知れませんし、逆になるかも知れませんよね

そこで今回はそんな中高年のほとんどの方が気にしている「血液サラサラ(ドロドロ)」についてお伝えします
医薬品登録販売者初心者の方や今、猛勉強中の方の参考なれば幸いです!
そもそも血液サラサラとは?

そもそも「血液サラサラ」「ドロドロ血液」という言葉は当然ですが、医学用語ではありません
テレビ番組で使われたことで一般的に使われるようになった言葉ですよね
一般的に
- 血液サラサラ 健康
- 血液ドロドロ 不健康
と思われています
しかし、重い貧血の状態でも血液はサラサラしているので「血液サラサラ=健康」とは言えません
テレビでよく見る映像
よく健康情報番組で、採血した血液を機械に注入し、それを見たドクター?が「流れが悪くなってますねぇ〜」とコメントしています

あれを見ると誰もが
「私もそうかも?」
と、不安にかられます
あの映像はインパクト大ですよね
私も怖くなります
しかしあの映像=血液ドロドロとは言えません
なぜなら、赤血球は流れが遅い時にはお互いにくっつく(凝集する)性質があるからです
血液の粘度とは?
では血液の粘度(粘り気)を左右する要素にはどんなものがあるのでしょうか
様々な要因がありますが代表的なものは以下の5点と言われています
- 赤血球の量
- 赤血球変形能と凝集能
- 血漿
- 糖尿病
- 水分不足
赤血球の量
赤血球には体の隅々まで酸素を運ぶ重要な働きがあります
そのため赤血球は血液のほとんどを占めています
そんな赤血球ですが多すぎると血液の粘り気を増してしまいます
赤血球変形能と凝集能
赤血球変形能とは赤血球の柔軟性とも言えます
眼底血管や脳、手足の先、腎臓の周りの毛細血管はとても細くなっています
約100分の1ミリの細さで、赤血球がやっと通り抜けられる細さです
赤血球はそんな細い血管を通り抜ける時にはお互いにバラバラに分かれて変化します
それが変形能と凝集能です
血漿
血漿とは血液中の液体成分で、その中には多くのタンパク質が含まれています
例えば血液中に多くのコレステロール(リポタンパク)が含まれると血漿の粘り気が増します
糖尿病
血糖値が上がると先程の赤血球変形能が悪くなります
また高血糖の状態は血液中に糖が混ざったガムシロップのような状態に例えられます
そんな状態の場合、血液サラサラとは言えませんよね
水分不足
最近では「冬場の隠れ脱水」などと言われるようになりました
運動や入浴後、高温多湿な環境にいる時などではの大量に発汗した状態の時は血液の粘り気が増します
そんな時は血液が詰まるかも知れませんのでこまめに水分を補給しましょう
現場で使えるスペシャルフレーズ
それでは実際にお客様にどのようにアドバイスすれば良いのでしょうか
私が昔、先輩に教わって度々使っているフレーズ
「お・さ・か・な・す・き・や・ね」
をご紹介します
お茶
お茶に含まれるカテキンはコレステロール値、中性脂肪、血糖値を下げる働きがあります
魚
青魚に特に多く含まれるDHAやEPA(特にEPA)には血中中性脂肪やコレステロールを減らす働きがあります

またDHA・EPAには前述の赤血球変形能を改善する効果があることが分かっています
海藻
海藻に含まれる水溶性食物繊維は中性脂肪やコレステロールを吸着してくれます

納豆
納豆に含まれる納豆キナーゼには血栓を溶かす働きがあります

お酢
お酢に含まれるクエン酸は血流を悪くする乳酸の分解を促進します
また酢酸を摂取すると血管を拡張させるホルモン「アデノシン」の分泌を促します
きのこ
きのこに多く含まれるβグルカンは白血球を活性化させて免疫力をアップします
また血糖やコレステロールの増加を防ぎます
野菜
野菜にはビタミンやミネラル、食物繊維などが多く含まれていますので代謝をよくしたり、体を正常に働かせるためにはとても重要です

また食物繊維は腸内での糖やコレステロールの体内への吸収を抑制します
ねぎ
玉ねぎや長ネギ、ニンニクなどに多く含まれるアリシンは血小板の凝集を抑える働きがあるので血栓予防の効果があります

まとめ
いかがでしょうか
医食同源という言葉があるように私達は食べるもので健康にもなりますが病気にもなりますよね
毎日脂っこいものや、糖質に偏ったものばかり食べているとあっという間に肥満や高脂血症、心臓病や糖尿病などになってしまいます
今はセルフメディケイションの時代です
「健康は医者任せ、ゴルフはキャディ任せ」という人はいませんか?
現在、医薬品登録販売者の方やこれからなろうと猛勉強中の方は是非、「自分の健康は自分で守る」ということをお客様にお伝えしてくださいね!
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