ドリンク剤の主成分タウリンの働きって何?

商品知識
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みなさんこんにちは😃

ところでみなさんは、タウリンって知ってますか?

昔からリポビタンDのCMで「タウリン1,000mg配合!」と、うたっていますよね。

子供の頃、テレビCMで崖から落ちそうな仲間を腕一本で引き上げたり、走っている電車の屋根の上で隣の車両に飛び移ったりしているのを見るたびに

「リポビタンDってすっげぇ〜!」

と、驚いていたのを今でも忘れません。

という事で、今回はそんな「タウリン」について解説します!

今回の記事が登録販売者初心者の方で、今後ドリンク剤を販売しようという方のお役に立てばこれ幸いです!

【参考資料】

大正製薬商品情報サイト

タウリン

タウリンとは?

タウリンはアミノ酸の一瞬で正式には「アミノエチルスルホン酸」と言います。

肉類や乳製品、魚介類などに多く含まれています。

特に多く含まれているのが、牡蠣やホタテ、アサリ、シジミ、タコ、いかなどの魚介類です。

ちなみにスルメイカの表面の白い粉はタウリンです。

ここで食材100g中に含まれるタウリンの含有量を見てみましょう!

・牡蠣:1,130mg
・ほたて:769mg
・あさり:664mg
・たこ:520mg
・たら:300~450mg
・いか:350mg
・ひらめ:171mg
・くるまえび:150mg
・かつお:80mg
・めばる:30mg
・いわし:20mg

タウリンの働き

タウリンの体内での主な働きは

  • 胆汁の生成
  • 神経系の伝達
  • 浸透圧の調整
  • 解毒作用
  • 細胞膜の安定化
  • 視覚機能の補助
  • 免疫機能維持
  • 肝臓、心臓の機能強化
  • 血圧値の正常化
  • 中性脂肪の代謝コントロール
  • インスリン分泌促進
  • 抗酸化作用
  • 網膜の育成の補助

などがあります。

目薬の配合されているタウリン(アミノエチルスルホン酸)は視覚機能維持や網膜の育成のために配合されています。

タウリン不足になると?

タウリン不足については様々な症状があります。

主な症状としては、心臓や腎臓の機能低下やコレステロールや中性脂肪の増加などを招くと言われています。

タウリンの効果を実験した結果

タウリンの効果を実験した結果では

  • 筋肉の疲労の原因物質の除去を助ける
  • 筋肉細胞のダメージを軽減する
  • 筋肉細胞の酸化ストレスを軽減する
  • 運動時の脂肪燃焼効率の上昇

などが確認されています。

タウリンが疲れに効く理由

私たち人間は様々な理由で疲労を感じます。

タウリンは

  • 運動機能を向上させる効果
  • 筋肉細胞へのダメージを軽減させる効果
  • 疲労の原因物質の除去効果

などから、疲労回復効果があると言えます。

記載する上で厚労省の許可が必要な医薬品や医薬部外品におけるドリンク剤の効能・効果の欄には

  • 疲労回復・予防
  • 体力、抵抗力、集中力の維持
  • 発熱性消耗性疾患時の栄養補給
  • 病中病後の栄養補給

などがあります。

タウリン1,000mgってどれくらいなの?

よくテレビCMなどで耳にする「タウリン1,000mg」は大きめの牡蠣5個分に相当します。

また現在の薬事法ではタウリンの配合出来る上限は3,000mg/本です。

タウリン以外に疲れに効く成分

タウリン以外に疲れに効くとされている成分には、グルクロノラクトン(グロンサン内服薬)やアスパラギン酸(アスパラドリンク)などがあります。

また、昔から柑橘類に多く含まれるクエン酸もクエン酸サイクルという働きが疲労回復に良いと言われています。

さらに適量のカフェインは興奮作用や集中力アップなどの効果が分かっているので、ほとんどのドリンク剤に50mg/本(コーヒー約2杯分)配合されています。

カフェインの摂りすぎに注意

最近流行りのエナジードリンクや眠気覚ましのドリンクには多いものだと220mg/本のカフェインが配合されています。

これはカフェインの興奮作用で疲労感を軽減すると言われているからです。

しかし、厚労省の推奨量は400mg/日なので2〜3本飲むとすぐに超えてしまいますので注意しましょう。

まとめ

いかがでしょうか?

今回はタウリンについてお伝えしました。

疲労回復には「栄養バランスの良い食事」と「休養」が必要不可欠です。

ただ、しつこい疲れが溜まっている時や、これからもう一踏ん張りする時にはタウリンを補給するのも良いですね。

みなさんも「今日は疲れたなぁ〜」と感じたら疲れを溜めないために栄養ドリンクを服んでみてはいかがでしょうか?


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