置き薬ってどんなものか知っていますか?
「自宅でとっている」
「実家に薬屋さんがきていた」
「会社でとってる」
という人もいるでしょう
その一方でこれまでの人生で全く触れたこともないという人も多いはず
25年間、配置薬販売業に携わっている私も会社に入社してからその存在を知りました
正直に言うと昔あった商売で今は無いんだろうと思っていました
私もそんな感じだったので今回は「置き薬って何?」という人に向けてお伝えします
置き薬という呼び名
置き薬は薬事法上の、正式名称は「配置販売業」です
昔は「売薬」と言っていたそうです
しかし昭和18年に薬事法改正で売薬という言葉が廃止されて配置販売業となりました
でも、実際に世の中で配置販売業と言うよりも置き薬の方が一般的ではないでしょうか?
私もよくお客様には「薬屋さん」とか「置き薬屋さん」と言われますが「配置販売業」とか「配置薬さん」と言われたことはありません
※ 引用: 全国配置薬協会
置き薬の仕事とは?
置き薬のシステムをひとことで表すと「使った薬の分だけ後払い、置いておくだけなら一切無料」です
もう少しちゃんと説明すると
- 薬が入った薬箱を無料でお客様に預ける
- 数ヶ月に一度、定期的に訪問する
- 使用して頂いたお薬代を精算する
- お薬の期限(配置期限)をチェックする
- 古いものは新品に取り替える
- お薬を箱の中にキレイに配置して帰る
という感じです

薬を使わなかったら無料なの?
これはよく聞かれる質問ですが、本当にお薬を使わなかったらタダで、一切費用はかかりません
電気やガスのような基本料金などもありません
もし何十年お薬を置いていても使わなければ一切無料です
逆に、私の会社では大きな災害があった時には無償提供していて「周りに困っている人がいたら差しあげて下さい」とも言っています
古い薬を交換するのも無料?
古いお薬は無料で何度でも交換します
それはお客様が期間切れのお薬を服んだら大変だからです
それに期間切れのお薬を配置していると「薬事法違反」にもなります
薬はどんなものがあるの?
薬は色々なものを扱っています
風邪薬や胃薬、鎮痛剤、目薬、傷絆創膏、湿布薬、ビタミン剤、サプリメントなど様々です

薬箱の中身は変えられるの?
配置しているお薬はいつでも変えられます
「息子が部活で湿布をよく使うから多めに置いていって」というようにお客様のリクエストがあればそれに合わせます
その方がお客様にとってより役に立つ薬箱になりますし、販売している側にとっても売り上げが上がる可能性があるからです
また冬場は風邪薬、春先は花粉症で鼻炎薬など衣替えのように季節ごと配置していくお薬も変わります

そうすることでいざという時によりお客様の役に立つからです
置き薬を消化器に例えると?
時々、新規開拓をしている時にお客様に置き薬のシステムを分かりやすく伝えるために消化器に例えます
「消化器は普段から使うものではありませんよね」
「そうねえ」
「みなさんあくまでも、いざという時のために置いています。それと同じなんです」
「そうなの?」
「はい。お薬も普段から使うものではないんですけど、いざという時のためにあると安心なのでみなさん置いてるんですよ」
「そうなんだ」
「はい。ですのでお薬を置いているというよりも安心を置いているという感じなんです」
「なるほどね〜」
「置き薬は置くだけなら無料です。しかも古いお薬は無料で何度でも新しいお薬に交換します」
「そうなの?」
「はい。それにもし薬が効かなかったり体に合わなければ、その時にはいつでもすぐに薬箱をお下げしてますので一度ご様子みてください」
まとめ
いかがでしょうか
置き薬の仕組みがなんとなく分かりましたか?
置き薬は使う人も使わない人も「いざ」という時にお薬を無料で用意できるのでとても便利です
また使った分だけ後払いなのも便利なシステムですよね
興味がある人は是非、薬を置いてみてくださいね♪
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