脳血管障害はメタボや動脈硬化が原因の場合が多い

健康
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かつては日本人の脂肪原因の第1位だった脳卒中

最近では4位まで下がりましたがそれでも怖い病気のひとつです

それは脳卒中は命が助かったとしても約70%の人は「後遺症」が残ることがあるからです

その後遺症に悩む人の中には「こんなに辛いならあの時に死んでた方が良かった」と思う人も多いそうです

そこで今回はそんな脳血管障害とはどんな病気なのか見てみたいとおもいます

脳血管疾患とは?

脳血管疾患はかつては日本人の死因第1位を占める病気でした

最近では医療の進歩などによって死亡率は減ったものの依然として高く、日本人の死亡原因の第4位となっています

※がん・心疾患・肺炎・脳血管疾患の次となっています

後遺症のリスク

脳血管疾患の恐ろしいところは死亡率以外にもう1つあります

それは後遺症を残す人が多いということです

脳血管疾患の後遺症には、手足の麻痺をはじめ、言語障害や視覚障害、感覚障害などさまざまなものがあります

手足の麻痺

どのような後遺症が現れるかは、損傷を受けた場所と損傷の程度によります

半身麻痺

後遺症の程度によっては寝たきりになったり、介護が必要になったりすることもあります

脳血管障害とは

脳血管障害には3種類あります

  • 血管が詰まる脳梗塞
  • 血管が破れる脳出血
  • コブが破裂するくも膜下出血

脳血管障害の前兆

脳梗塞と脳出血の前兆

  • 半身のまひやしびれ
  • ろれつが回らない
  • 立てない
  • 歩けない
  • ふらつく
  • 視野の半分だけ欠ける
  • ものが二重に見える

などがあります

くも膜下出血の前兆

くも膜下出血の場合、約3割の人は突然の激しい頭痛の症状が現れます

これは後頭部を「バットで殴られたような痛み」と言われています

脳出血の前兆

脳出血はほとんどが前兆がなく突然症状が現れます

一過性脳虚血発作(TIA)

脳梗塞の場合、脳梗塞と同じ症状が一時的に現れる場合があります

これを一過性虚血性発作(TIA)と言います

これは脳の血管に血栓が一時的に詰まるのが原因ですが、血栓が直ぐに溶けることで再び血流が再開されて症状が治るからです

ただし、その場は治ってもその中の約4割の人はその後に脳梗塞を発症しています

特に注意が必要なのは治ってから1〜2日後と言われています

脳卒中の注意点

脳卒中は命が助かっても約7割の人は後遺症が残ると言われています

後遺症の中でも半身マヒや半身不随、言語障害などは人によっては回復のスピードが遅くて辛いためにリハビリを続ける気力が持続しない人も多いと言われています

ろれつが回らない

そうならないためには前兆と思われる症状があったら治ってもやり過ごさずにすぐに病院に行くか救急車を呼びましょう

どれだけ早く処置が出来るかが後遺症が残るかどうかの分かれ道だからです

脳梗塞の薬

現在、脳梗塞の予防として血流をサラサラにして血栓ができるのを防ぐ「抗血栓薬」が処方されています

抗血栓薬は感染症に対する薬の影響を受ける場合があるので感染症の疑いで診察を受ける時にはお薬手帳などで医師や薬剤師に伝えましょう

脳卒中を防ぐ生活習慣

  • 喫煙は厳禁
  • ストレスをためない
  • 睡眠をしっかりとる
  • 軽めの運動

喫煙は血管を収縮させるので「百害あって一利なし」です

ストレスを溜め込むと交感神経が優位になり、血圧が上がりますので日頃からストレスをためないようにしましょう

また睡眠不足が続くと血圧が上がることも分かっていますので出来るだけ良質な睡眠を心がけて下さい

さらに足は第2の心臓と呼ばれ歩くことで足の裏がポンプとなって足先まで運ばれた血液を心臓に押し戻してくれます

血流が良ければ血管は詰まりにくくなるので軽いウォーキングやジョギング、ストレッチなどの緩めの有酸素運動をおすすめします

動脈硬化・糖尿病を防ぐ

脳卒中を防ぐには高脂血症や高血圧とそれらが原因で起こる動脈硬化を防ぐことから始めます

先ずはコレステロールの多い動物性脂肪は避けましょう

塩分の摂り過ぎは高血圧を招くので気をつけて下さい

糖質の取り過ぎは中性脂肪を増やすので量に気をつけましょう

また糖尿病を発症すると血液がベタベタした状態になり脳卒中のリスクが上がります

緑黄色野菜・海藻類・青魚

糖質や脂質に偏った食事を控えて緑黄色野菜や海藻類などを多めに摂りましょう

緑黄色野菜には食物繊維や抗酸化作用のあるビタミン、フィトケミカルなどが多く含まれています

海藻類には余分な塩分を排泄するカリウムを多く含むので高血圧対策につながります

また青魚に豊富に含まれるDHA・EPAは血栓を防いだりコレステロールを減らすなどの血液にサラサラする効果があります

ただ、焼いたり煮たりするとその脂が落ちてしまうので刺身など生で食べるのがおすすめです



お酢

お酢には含まれる酢酸は血管を拡げるアデノシンというホルモンの分泌を促して血圧を下げる働きがあります

ただし、即効性はあっても持続性はないので毎日大さじ一杯くらいを続けると良いでしょう

またお酢の中でもりんご酢はクセがなくて飲みやすい上にりんごに含まれる水溶性食物繊維の「ペクチン」や余分な塩分を排出してくれる「カリウム」を多く含まれるのでおすすめします

水分補給

体が水分不足になると血液の粘度(粘り気)が増して血管が詰まりやすくなるので気をつけましょう

特に高齢者は喉が渇きを感じにくかったり、お手洗いがちかくなるからなどの理由で水分不足になりがちです

また入浴後や睡眠中にも発汗しているのでその前に水分補給をしておきましょう

まとめ

脳卒中は命が助かっても後遺症が残ったり、再発のリスクが高い病気です

脳卒中を防ぐには

  • 健康的な生活習慣
  • 健康的な食生活
  • 健康診断を受ける
  • 異変を感じたら早めの受診

がポイントですね

今は「セルフメディケイション・自分の健康は自分で守る」時代です

「健康は医者任せ」で手遅れにならないように気をつけましょう♪




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