便秘の原因やリスク、対処法をチェックしよう!

健康
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便秘とは

女性に多い便秘症は放置しておく大腸ガンの原因になると言われたり、腹痛による日常生活への悪影響など色々とやっかいな症状のひとつですよね

「便秘を解消したい」

「そもそも便秘を予防したい」

という人も多いはずです

そこで今回は便秘についてお伝えします

便秘の原因

便秘の主な原因は大腸の蠕動運動不足が原因と言われています

私達の大腸は

  • 上行結腸
  • 横行結腸
  • 下行結腸
  • S状結腸
  • 直腸

の順に便を運び肛門から排泄します

この時、腸の「蠕動運動」の働きによって便を下から上や、横にも運んでいけるのですがこの蠕動運動の働きが鈍ることで便が詰まってしまうのが「便秘症」です

便秘症に関するアンケート

ビオフェルミン製薬(株)が全国の20〜60代の男女1,000人を対象にアンケート調査を行いました

あなたは便秘症に悩んでいますか?

このアンケートによると女性の約35%、男性の17%が便秘に悩んでいるようです

便秘で困っていることは?

男性の1位は「トイレに時間がかかる」42.5%

女性の1位は「腹部膨満感」53.1%でした

どんな時に便秘になりますか?(女性)

  • 旅行に行った時(34.6%)
  • 生活習慣が変化した時(32.6%)
  • 水分の補給量が少なかった時(28.6%)

でした。旅行に行くと、いつもと環境や生活リズムが一時的に変わるからでしょうか

また仕事中などでついつい水分を摂っていない時などは便が硬くなるので出にくくなってしまいますね

便秘の予防法は?

  • 水分を摂取する(56.2%)
  • 乳酸菌食品を摂取する(43.8%)
  • 野菜を摂取する(41.5%)
  • 発酵食品を摂取する(27.3%)

でした。「便秘薬を服用する」は13.8%と多くはなく、先ずはお水や食品で解消しようとする方が多いようです

※ ビオフェルミン製薬(株)

便秘を放置してしまうと

そんな便秘を放置するとどうなってしまうのでしょう

免疫力の低下

私達の免疫の約60〜70%は腸にあることが分かっています

そのメカニズムは腸内に住む乳酸菌が糖を食べて乳酸を排出する事で、腸内をウィルスなどの外敵が住みにくい環境にしてくれるからです

また腸内に住む菌の総数は決まって「善玉菌」と「悪玉菌」そして多い方の味方をする「日和見菌」の数のバランスでどちらが優勢かが決まります

そして便秘の状態は腸内の悪玉菌にとっていつもエサがあるとても住みやすい環境になります

その結果、便秘を放置していると悪玉菌が増えて善玉菌は減ってしまうので免疫力が下がります

免疫力が下がれば風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなってしまいます

肌荒れ

腸内で悪玉菌が排出する有害物質や腐敗物質も腸では悪いものとは区別がつかないので体内に吸収していまいます

それらが血液にのってお肌に届けば肌荒れや炎症の原因になると言われています

便秘を解消するには

便秘を解消する方法はいくつがありますが、一般的なことは

  • 朝食を摂る
  • 水分をしっかり摂る
  • 軽い運動をする
  • 乳酸菌(発酵食品)を摂る
  • 食物繊維を摂る

などがあげられます

朝食をとる

朝食を摂ることでそれまで休んでいた胃や腸が動き始めます

また起きてすぐに冷たい飲み物を摂ると腸が刺激を受けて活発に動きます

食物繊維を意識して摂る

食物繊維は人間がもっている消化酵素では消化出来ませんが、腸内の善玉菌を増やす働きがあります

また食物繊維には水に溶ける「水溶性食物繊維」と水に溶けない「不溶性食物繊維」があり、それぞれに特徴があります

不溶性食物繊維

水に溶けない不溶性食物繊維は便のカサを増すことで腸壁を刺激して脳からの排便の指示を出しやすくしてくれます

  • キノコ類
  • 芋類
  • 豆類
  • 米ぬか
  • ココア

などに多く含まれています

水溶性食物繊維

水に溶ける性質の水溶性食物繊維は便の水分を増やす働きがあり、便の水分が増えれば便が柔らかくなるので排便しやすくなります

食品では

  • 果物全般
  • 海藻類
  • 寒天
  • こんにゃく

などがあります

また、かんぴょう巻きの材料のかんぴょう(夕顔の実)には水溶性と不溶性、両方の食物繊維が含まれています

水分をしっかり摂る

ミドル世代やシニア世代の中には、お手洗いがちかくなるのが嫌で水分をあまり摂らない人もいます

しかし、水分の摂取量が少ないと便の水分が減ることで便が硬くり排便しにくくなってしまいます

便秘ガチな方は普段から水分をこまめに多めに摂ることをおすすめします

適度な運動をする

適度な運動は腸の動きを活発にしてくれます

特に腰回りを動かすと腸が刺激を受けて良いといまれます

ラジオ体操やジョギングなどの軽めの運動がおすすめです

便意を我慢しない

忙しい朝や家事の合間、仕事中などに便意があっても我慢することを続けていると心理的に便意そのものが起こりにくくなってしまいます

これを「習慣性便秘」と言います

この習慣性便秘を解消するには毎朝便意がなくても便座をまたぐことです

これを続けていると逆に便意がなくても便意が起こるようになると言われています

乳酸菌や発酵食品を摂る

乳酸菌は腸の蠕動運動を活発にします

その際はバナナやキウイ、イモ類などを合わせて摂ると乳酸菌を増やす働きがある食物繊維やオリゴ糖も合わせて摂ることができます

また動物性乳酸菌は生き物としてはとても弱く、腸に届く前に胃酸に触れることでほとんどが死んでしまいます

その点、味噌や漬物などに含まれる植物性乳酸菌は生きている環境が胃酸よりも酸性度(PH)が低い環境なので胃酸に触れても死なずに生きたまま腸まで届きます

さらに、乳酸菌はせっかく摂取しても一週間くらいで便に押し出されて排泄されてしまうので一度にまとめて摂るよりも毎日摂る方が効果的です

まとめ

元々、日本人は野菜の摂取量が多く便秘症の方は少なかったのが、戦後に食生活の欧米化がすすんだことで便秘症の方も増えたと言われています

ただ、便秘症は普段の食生活を変えれば必ず改善出来ます

これからは「セルフメディケイション=自分の健康は自分で守る」時代です

もし便秘症の方は早速今日から便秘対策を始めましょう!




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