ビタミンについて
最近では体調管理やお肌のためなどのために総合ビタミン剤を飲んでいる方も多いですよね
でも一口にビタミンと言っても色々な種類があり、それぞれどんな種類があるのか今一つ分かりません
そこで今回はそんなビタミンについてお伝えしたいと思います
ビタミンとは?
私達が生きていく上で欠かせない5大栄養素のうちの1つであるビタミンの語源は生命(vital)に必要(amin)なものという意味からなっています
ビタミンは体をスムーズに動かすのを助ける働きがあるのでよく自転車などの潤滑油(オイル)に例えられます

自転車のチェーンもオイルが切れると、ギシギシと音がして動きも悪くなってしまいますが、ちょっと潤滑油(オイル)を刺してあげるとスムーズに動きますよね

その潤滑油のようにビタミンはそれ自体はエネルギー源になりませんが、体の機能を調整したり維持するために欠かせない微量栄養素です
そんなビタミンは体内で合成することはできませんので食事から摂る必要があります
ビタミン発見の歴史
その昔、長い航海暮らしが続く船員たちの間で「脚気」という症状が多発しました

※ )脚気は椅子などに浅く腰掛けて、脚を宙に浮かせた状態で膝を正面から軽く叩いても脚が反応して上がらないことで判断されます
「食事はちゃんと食べているのに何故だろう?」と不思議に思い研究した学者が神経伝達に必要なビタミンB1が不足していたことを突き止めました
当時は冷蔵技術が無かったので長い航海生活の間、どうしても野菜や果物を摂取出来なかったためにビタミン不足に陥ってしまったからです

ビタミンの種類
ビタミンには現在13種類あり、それらは水溶性(9種類)と脂溶性(4種類)の2つに分かれています
脂溶性ビタミン
- ビタミンA
- ビタミンD
- ビタミンE
- ビタミンK
水溶性ビタミン
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンB12
- ビタミンC
- ナイアシン
- 葉酸
- ビオチン
- パントテン酸
などがあります
ビタミンAの働き
- 皮膚や粘膜の健康維持(乾燥肌)
- 目の健康を守る(ドライアイ)
- 抗がん作用
- 感染症予防
レバーやうなぎ、海苔、緑黄色野菜など

ビタミンDの働き
- カルシウムやリンの吸収促進
- 骨や歯の成長促進
- カルシウム濃度の調整
- 筋肉の収縮
乾燥きくらげ、あん肝、しらす干しなど

ビタミンEの働き
- 抗酸化作用
- 動脈硬化予防
- 老化防止
- 血行促進
アーモンド、サフラワー油、ピーナツ

ビタミンKの働き
- 止血作用
- 骨格形成
- 骨粗鬆症予防
わかめ、モロヘイヤ、納豆、明日葉など

ビタミンB1の働き
- 糖質の代謝促進
- 神経機能の維持
- 疲労回復
豚肉、炒りごま、ハム、ウナギなど

ビタミンB2の働き
- 脂質代謝促進
- 細胞再生
- 酸化還元反応
- ニキビ、肌荒れ、口内炎予防
レバー、干し椎茸、ひじき、納豆など

ビタミンB6の働き
- 健康維持
- 抗アレルギー
- 肌荒れ
- 神経の安定
- 肝臓に脂肪が貯まるのを防ぐ
にんにく、ピスタチオ、マグロ赤身など

ビタミンB12の働き
- 核酸合成
- 造血作用
- 神経維持
- 脂質代謝
シジミ、赤貝、焼き海苔、レバーなど

ビタミンCの働き
- コラーゲンの生成
- 抗酸化作用
- 抗ストレス作用
- 鉄の吸収促進
- 血管の強化
- 抵抗力アップ
- シミ、そばかすを防ぐ
ピーマン、芽キャベツ、菜の花など

ナイアシン(ニコチン酸)の働き
- エネルギー代謝
- 血行促進
- 肌荒れ予防
- 二日酔い予防
鰹節、明太子、マグロ、ピーナッツなど

葉酸の働き
- 赤血球の産生
- 細胞分裂を促す
- 発育促進
- 抗体の産生
焼き海苔、レバー、ウニ、菜の花など

ビオチンの働き
- 皮膚炎予防
- 毛髪の健康維持
- 代謝サポート
卵、レバー、イワシ、ナッツ類など

パントテン酸
- 代謝促進
- 抗ストレス
- 抗コレステロール
- 殺菌作用
レバー、タラコ、納豆、鶏ササミなど

ビタミンを摂り過ぎると
水溶性ビタミンは過剰に摂った場合、余った分はお小水になって排泄されるので過剰症になることはありません
しかし油に溶ける性質の脂溶性ビタミンは過剰に摂ると体内に蓄積されるので、過剰症を起こします
以前、ビタミンEには抗酸化作用があり、老化防止に良いということで用法用量を超えて過剰に摂取する人がでて問題になりました

またビタミンAが主成分の肝油ドロップを子供が「美味しい飴」ということで大量に食べてしまい、ビタミンAの過剰症である「めまい」や「吐き気」が現れたという例もあります
まとめ
現在、日本人には不足されているとされているビタミンは特にありません
ただ、食生活の乱れやストレスによる過食、過度の飲酒や喫煙習慣などがビタミン不足を招いていると言われています
現在はセルフメディケイション=自分の健康は自分で守るの時代です
栄養バランスの良い食生活に心がけましょう
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