炭水化物について
近頃、糖質は「糖質制限ダイエット」や「主食(糖質)は太る」など健康的にマイナスなイメージを持たれがちですよね
確かに、摂りすぎて余った糖質は中性脂肪に変えられ、内臓脂肪となって蓄積されます

しかし炭水化物(糖質)は私達にとって重要なエネルギー源です
そこで今回はそんな炭水化物とは具体的にどんなものなのかお伝えします
炭水化物とは
炭水化物は糖質と食物繊維を合わせた成分で炭素、水素、酸素からなる最も摂取量が多い栄養素です
米や麦などの穀類やイモ類などに多く含まれていて人間の体内で合成することはできません

ですので人間は植物が光合成して作り出した炭水化物を食事でとって活動するためのエネルギーにしています
また糖質はとても吸収されやすく、利用されやすいエネルギー源です
糖質の特徴
糖質は1gで4kcalのエネルギー源になりますが、エネルギーに変換される時にほとんど老廃物を出さないのでとてもエネルギー効率が良いと言われています
また糖質をエネルギーに変換する時にはビタミンB1が必要不可欠で、元々胚芽や外皮に豊富に含まれています

しかし精製する課程でほとんど失われてしまうため、他の食品から補う必要があります
炭水化物の分解
糖質は体内でブドウ糖と食物繊維に分解され、ブドウ糖はエネルギー源として利用されます
よく入院中に点滴で血管にブドウ糖を入れている方がいるのは、ブドウ糖はすぐにエネルギーとして利用出来るからです

食物繊維は人間が消化出来ないのでほとんどは便と一緒に排出されます
糖質の働き
糖質はエネルギー源になるほかに肝臓でグリコーゲンに合成されて貯蔵エネルギーになります
また糖タンパクや核酸などの材料にもなります
炭水化物が不足すると
炭水化物はエネルギー源であり、車に例えるとガソリンの役目をしているので不足するとエネルギー不足におちいり、疲労感や脱力感などを感じます

また脳は他の臓器と違いブドウ糖しかエネルギー源として受け付けません
そのため不足すると記憶力や集中力が低下したり場合によっては意識を失うこともあります
ですので、受験生や運転中の方、機械の操作をする方などは時々甘いものを食べて糖質を補いましょう

また朝食抜きの食生活だとブドウ糖を唯一のエネルギー源にしている脳の活動が鈍り、午前中の仕事や勉強のパフォーマンスが下がってしまいますので朝食はしっかりと摂りたいものです
摂りすぎると?
では、糖質を摂り過ぎるとどうなるのでしょう
過剰に摂って余った糖質は中性脂肪に変換されて内臓脂肪となります

内臓脂肪が増えてくるとメタボになり、そのままでは動脈硬化や心疾患、脳卒中などの生活習慣病のリスクが上がってしまいます
糖質の種類
糖質にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります
- ブドウ糖 (穀物など)
- 果糖 (果物)
- ガラクトース (乳糖)
- ショ糖 (別名砂糖)
- 麦芽糖 (水飴など)
- 乳糖 (母乳、牛乳)
- でんぷん (イモ、豆類)
- グリコーゲン (貯蔵エネルギー)
- セルロース (植物の細胞壁)

ダイエット甘味料
ダイエット甘味料にはトレハロースやキシリトールなどのオリゴ糖の仲間が多く使われています
オリゴ糖は母乳や根菜類などにも多く含まれていて甘味はあっても腸内でほとんど吸収されませんので血糖値が高く糖質制限がある方やダイエット中の方にもおすすめです
スイーツをつくる時にオリゴ糖を使用すれば糖質制限中の方でも食べられます
またオリゴ糖は大腸に住んでいるビフィズス菌のエサになって善玉菌を増やすので整腸作用もあります
まとめ
炭水化物は糖質と人間が消化出来ない食物繊維を合わせたもので私達にとって重要な栄養素です
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