脂質について
昔から「油の取り過ぎは健康に良くない」と言われていますよね
ですので、とんかつの脂身や天ぷら、フライなどの揚げ物などちょっと気にしながら食べている人も多いのではないでしょうか

そんな脂質(脂肪)も私達の健康的の生活には欠かせないものなんです
そこで今回はそんな脂質についてお伝えします
脂質とは?
脂質は「脂肪酸」と「グリセロール」が結合した高分子化合物でその多くは体内で中性脂肪として存在しています
またコレステロールも脂質の一種です
現在の日本では食生活の欧米化が進み脂肪の摂取量が年々増加しています
そんな脂肪は食事のエネルギーの30%以下になることが推奨されています
脂質の働き
そんな脂質は昔から悪者扱いされてきましたが、実は人間にとってとても重要な役割があります。主な働きは
- エネルギー源
- 細胞膜の材料
- 血液成分
- ホルモンの材料
などがあります
もしも、山で遭難してしまった時、肥満気味の人の方が脂肪をエネルギーに変換して生きながらえると言われますが脂肪は糖質と同じくエネルギー源になります
脂肪の種類
脂肪の主な成分である脂肪酸にもいくつかの種類があり、それらをバランスよく摂ることが望ましいと言われています
飽和脂肪酸
- 酪酸 乳製品特有
- パルミチン酸 ラードなど
- ステアリン酸 牛脂など

これらの飽和脂肪酸は血中コレステロールや中性脂肪を増やす働きがあります
不飽和脂肪酸
一価不飽和脂肪酸脂肪酸
- オレイン酸 オリーブ油など
- パルミトレイン酸 マカダミアナッツなど

多価不飽和脂肪酸
- リノール酸 ごま油など
- アラキドン酸 レバー
- αリノレン酸 亜麻仁油など
- EPA 青魚
- DHA 青魚

これらはコレステロールを減らしたり血栓を予防したりする働きがあります
脂質が不足すると
脂質が不足するとエネルギー不足になったり、血管がもろくなったりして脳卒中のリスクが高まります
以前、東北地方の方に脳卒中が多かったのは長年、塩分の摂りすぎが原因だと思われていました

しかし、最近の研究で脂肪の摂取量が少なかったために血管がもろくなっていたのが原因だと分かりました
またビタミンAの吸収率が下がるので肌荒れや便秘などを起こしやすくなります

女性の場合は月経不順を起こすこともあります
脂質を摂りすぎると
脂質を摂りすぎると体脂肪として蓄積されるので肥満や血中脂質が増えて高脂血症になります

中性脂肪が蓄積されると内臓脂肪が増えるためメタボリックシンドロームになり、進行すれば動脈硬化から心疾患や脳卒中などの生活習慣病を引き起こします
料理油の選び方
健康が気になる方は機能性をうたって商品を選びましょう
- コレステロールを下げる
- 体脂肪がつきにくい
などと表示されている商品は普通のサラダ油と分子の形が異ります

そのため体内に吸収されても中性脂肪に合成されにくかったり、植物ステロールなどを豊富にしてコレステロールの吸収を阻害するので健康的だと言えます
しかし摂りすぎてしまうと良くありませんので注意してください
まとめ
一口に油と言っても体に良い油もあります
また摂取量によっては不足してしまい、むしろ体調不良を起こすこともあり得ます
人間は食べるもので健康になりますし、食べるもので病気にもなってしまいます
賢く上手に脂質(油)を摂取して健康な毎日を過ごしましょう!
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